第11話 疑惑と快晴
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「まったくもう.....なにが『なんか寒くないかにゃー』よ。」
にっこにっこに〜♪をやった後のみんなの反応ときたら酷いのね。
キャラ作りしないとかμ‘sのみんなは甘ちゃんなのよ!
μ'sのみんながいなくなったあとの部室は少し寒かった。
ただ部室にやってきてアイドル研究部とアイドル部を合併しようとかそんな会話だけだった。たったそれだけの会話なのに私にとってはすごく暖かい時間だった。
2年前もこんなにこの部室は騒がしくなかった。
あの時は私の他にも4人部員がいて最初は普通にアイドルの話をしてグッズ集めて、ライブ見に行って...彼女たちはそんな部活を求めていたのかもしれない。でも当時の私にはそんなこと考えもしないでアイドルになりたい、だから彼女を強制して練習して歌も歌ってとにかくガツガツ頑張った。本番でも5人でちゃんとやり切った。
私達は絶対アイドルになれると思った
いや.....私『だけ』そう思い込んでいた。
つぎの日4人は退部届を私に出していなくなった。
その時やっと私は気がついた
『アイドルになりたいと思っていたのは私だけだったのね』
確かに彼女たちの口から『アイドルになりたい』と一言も聞いていない
その時点でわかりきっていたこと。
でも私はアイドルになりたかった......
その夢はまだ終わっていない.....1人になっても私はやるんだ
それでもやっぱりできなかった
1人でできる頑張れるとそう思ったのは最初の数ヶ月で、時が経つにつれ無理なんだと頭で理解した。
後悔した
最初の頃ちゃんと彼女たちと話をすればよかった
それからというもの私はここでずっと『1人』で、活動してきた。
そして、これからもずっと.....
μ‘s
突如現れたスクールアイドル
彼女たちのダンスや歌はまだまだだと思う。負ける気がしなかった。
でも....根本なところで彼女たちに負けた。
μ'sが.....羨ましかった。
みんなでやりたい、がんばりたい。自分たちの思いを紡いでできた彼女たちのファーストライブ
私も....あの中に入れたらなぁ.....
コンコン
唐突にノックがする。一体なんなのよ...
「矢澤先輩?入ってもいいですか」
声の持ち主は笹倉大地。追い出したのになぜ戻ってきたのかな....
不審に思いながらもドアを開けて笹倉大地を招き入れる
「なんで戻ってきたの?どうせさっきの馬鹿にしに来たんでしょ?」
私は彼はそんなことを言いにここに戻って来たのではないとわかっていながらも皮肉めいたことを言う。
「んなわけないじゃないですか...よかったと思いますよ?
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