第10話 アイドル研究部
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輩は尋ねる。
「もしそうだと言ったら、どうするんですか?」
先輩は少し悩むような表情をして黙り込む。
「..........」
「..........」
「.....とっとと解散して欲しい」
「.....は?なに?もう一回言ってください」
聞き間違いだと思い、問いただす。
「だから!!...解散して欲しいって言ってるの」
「それはどうしてですか?俺達は遊びでアイドルをやっているわけじゃないんですよ。廃校を止めるために始めたんですよ!それなのに---」
「いいから!!スクールアイドルを早く解散しなさい。」
どうしてそんなに解散して欲しがるんだろうか。
ライブの時にはあんなにも真剣に見てくれていたのに....
イマイチ先輩の言動が理解できない。
「残念ですが先輩にそんなこと言われたってやめるわけありません」
「なんですって.....」
「どうしてやめて欲しいのか理由を言ってください」
「そ、それは........」
急に口篭る。なるほど言えない理由かそれとも単なる嫉妬か.....
「まぁ....いいです。どんなこと言われようと俺達は...彼女たちはアイドルを続けます」
「........そう...なら彼女たちに直接言うわ。ご馳走様」
先輩はホットミルクを飲み干し、荷物をまとめて立ち上がる
「先輩」
「なに?」
「名前.....俺は笹倉大地」
「.......ふん」
先輩は名乗らず店を出ようとする。
さ〜て......どうしたもんかな。先輩に言われたからって辞めるような奴らじゃない。先輩は何故解散して欲しいのか聞き出さないと後々面倒なことになりそうだ
「矢澤にこ」
「...........いい名前じゃないですか」
いきなり名前言われてもわかんねぇよ....
矢澤......にこ....か。
「矢澤先輩。また明日です」
「........」
矢澤先輩は無言で頷き、店を後にする。
残された俺はまだ中身のあるコーヒーと空のホットミルクを見つめて、
ため息をつくだけ
〜☆〜
「え?アイドル研究部??」
穂乃果と海未、ことりに連れられて生徒会室を訪れた。部員が5人以上集まったことにより正式な部活として認められると思っていた。
考えてみれば1年生が入ったことにより7人になったんだな。いろいろありすぎて忘れていたよ。
と、教室でその事を海未に話したら
『大地....あなたもですか』
と、呆れられてしまった。穂乃果も同じだったらしい。
真姫も『ダメかもこの先輩』と言って呆れていたら
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