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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第52話
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「一体どういう風の吹き回しで”蒼の深淵”を”使徒”にしようと思ったのだ?」

「うふふ、そんなのご主人様に仕えている身として、ご主人様の為にそうしようと思っただけよ♪」

レーヴェの問いかけにベルフェゴールはウインクをして答え

(ふふふ、物は言いようですね。)

(同感です。マスターの不埒な女性関係を面白がる彼女の事ですから、恐らくクロチルダ様にマスターと不埒な関係になる事を迫る事を条件にしたのではないでしょうか?)

(ア、アハハ……さすがにそれはないかと思いますけど……)

(……さすがにベルフェゴールでも女性が好きでもない男性と肉体関係になる事を無理矢理迫るような事はしないと思うわよ。)

ベルフェゴールの答えを聞いて静かな笑みを浮かべるリザイラの念話にアルティナはジト目で頷き、メサイアとアイドスはそれぞれ苦笑していた。



「プリネ達は何の事だかわかっているようだが……一体どういう事なんだ?」

「”使徒”……――そう言えば”嵐の剣神”に仕えている使用人達も自分達がそのような存在である事を言っていたが、何か関係があるのか?」

プリネ達の様子を見たマキアスとユーシスはそれぞれ尋ねた。

「えっと……”使徒”とは以前説明した”神格者”と似ている部分がありまして。神や神格者、そして魔神のような”神核”を持つ”超越者”が能力の一部を分け与える事で超越した能力を得た上、その与えた者が生きる限り永久的に生き続け、その与えた者を補佐する存在なのですが……”神格者”と違う点がいくつかありまして。”使徒”は”神格者”と違い、常に主従関係になる為、主が倒れると使徒も精神的な強い衝撃を受ける事もあり、場合によっては廃人になる事もあるそうです。」

「は、”廃人”……」

「……何となくだけど”起動者”と”騎神”の関係に似ているわね。」

「そうね……姉さんはその事も知っているの……?」

プリネの説明を聞いたマキアスは信じられない表情をし、セリーヌは目を細め、エマは不安そうな表情でクロチルダに尋ねた。



「ええ、勿論彼女から説明を受けたわ。まあ私の主になるのはあの”七大罪”の一柱なんだから、よほどの事がない限り大丈夫だと思うからそんなに心配する必要はないわよ。」

「それはそうなのだけど……」

「それでこれがお父様達も納得する肝心な理由になるのですが……―――”使徒”は”主”の命令に”絶対服従”なんです。」

「”絶対服従”って、具体的にはどうなるの?」

プリネの説明を聞いたフィーは不思議そうな表情で尋ねた。



「極端な話、”主”が”使徒”に”死ね”って命令したら、その”使徒”は自分の意志に反してでも自害するって事。」

「な―――――」


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