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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第52話
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「それは私達もわかっているのですが、一時釈放するクロチルダさんが絶対に逃げないという”保証”がない限りお父様達も納得せず、一時釈放の許可を出さないと思うんです。」

「ま、常識で考えたらそうだよね。」

「……あたし達がその女を見張るだけじゃ、保証にはならないかしら?今のあたし達には”協力者”として”鋼の聖女”を始めとしたメンフィルにとっても信頼できる相当な使い手である臣下達もいるのよ?」

プリネの答えを聞いたフィーは納得し、サラ教官はプリネ達に問いかけ

「後はその女に自分では絶対に外せないような特殊な発信器を付けるとかどうかしら?」

「セ、セリーヌ。」

セリーヌの提案を聞いたエマは冷や汗をかいた。



「……わかりました。その方向でお父様と話し合ってみます―――」

「うふふ、そんな事よりももっといい提案があるんだけど、いいかしら♪」

そしてプリネが立ち上がったその時、ベルフェゴールがリィンの傍に現れた。

「ベルフェゴール!?本当にメンフィルを納得させる方法があるのか?」

「ええ♪でもその前に少しだけその魔女と二人っきりで話をさせて貰ってもいいかしら?」

「え、ええ。そのくらいでしたら構わないですけど……」

リィンの質問に答えたベルフェゴールに視線を向けられたプリネは戸惑いの表情で頷いた。

「ありがと♪それじゃ、ちょっといいかしら?」

「……わかったわ。」

そしてベルフェゴールはクロチルダと退室して別の部屋で話し合った後再びリィン達の元に戻って来た。



「お待たせ。」

「ベルフェゴール。メンフィルも納得できる方法って、一体どんな方法なんだ?

戻って来たベルフェゴールにリィンは不思議そうな表情で尋ねた。

「うふふ、それは彼女が私の”使徒”になる事よ♪」

そしてベルフェゴールは誰もが予想していない驚愕の提案をした。


「え………………」

「クロチルダさんがベルフェゴール様の”使徒”になる事、ですか……?」

ベルフェゴールの提案を聞いたリィンは呆け、エリスは戸惑い、リィンの仲間達もそれぞれ不思議そうな表情をしていた。

「ええっ!?」

「よりにもよってその方法ですか、ベルフェゴールさん……」

「うふふ、なるほどね♪確かにそれならパパ達も納得するでしょうね♪」

「………?ああ、なるほど。そう言う事か。」

「………………(何故ベルフェゴール様が彼女を……?――――!まさか………!)」

一方プリネは驚き、ツーヤは疲れた表情で呟き、レンとエヴリーヌはそれぞれ納得した様子でいている中、疑惑の目でベルフェゴールを見つめていたエリゼはある事に気付き、ジト目でリィンとクロチルダを見比べていた。
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