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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第52話
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ンの考えを察して信じられない表情をし、レーヴェは驚きの表情で尋ねた。
「はい。」
「………………」
「なっ!?クロチルダさんを僕達の”協力者”にするだって!?」
「正気か?その女は敵だった相手で、しかもお前の妹の誘拐を指示した張本人だぞ?」
リィンの予想外の考えを知ったクロチルダは目を丸くして呆けてリィンを見つめ、マキアスは信じられない表情をし、ユーシスは真剣な表情で尋ねた。
「今は”敵”ではないし、エリスは傷一つなく戻って来た。それにクロウを”D∴G教団”と手を切らせたいという考えは俺達も同じだから利害は一致している。それにクロチルダさんも俺達”紅き翼”の身内だ。―――違うか?」
「学院の関係者は何としても保護する――だね。まあこの場合”保護”と言っていいかどうかわからないけど。」
「リィン、さん…………」
「ったく、相変わらずとんでもないお人好しね。」
「全くよ。”結社”の”蛇の使徒”すらも関係者扱いするなんて、そんな事が他にできるのはエステルくらいだと思うわよ?」
「それには同感だね。何せエステルはあのフェミリンスを仲間にしたし。」
「うふふ、将来はエステルみたいに大物になる事間違いなしね♪」
リィンの答えを聞いたフィーは静かな笑みを浮かべて呟き、エマは一筋の涙を流してリィンを見つめ、セリーヌは呆れた表情をし、苦笑しながらリィンを見つめるサラ教官の言葉にエヴリーヌは頷き、レンはからかいの表情でリィンを見つめていた。
「ありがとう、リィン君……もしメンフィルが許してくれるのならば私は全力で君達に協力するわ……」
「え……それは本当、姉さん!?」
「まさかアンタの口からそんな言葉が出て来るとはね……槍でも降らせるつもりかしら?」
クロチルダの答えを聞いたエマは明るい表情をし、セリーヌは信じられない表情でクロチルダを見つめ
「なに言ってんの。そいつが降らせるのは槍じゃなくて剣だよ。」
「エ、エヴリーヌお姉様……」
「そういう意味ではありませんよ……」
エヴリーヌの指摘を聞いたプリネとツーヤはそれぞれ脱力した。
「フッ、あの”蒼の深淵”の協力を取り付けるとは正直驚いたぞ。―――それで?実際の所は可能か?」
「…………それは…………」
「一時釈放となると、結構厳しいわね〜。」
レーヴェに視線を向けられたプリネは複雑そうな表情で黙り込み、レンは疲れた表情で呟いた。
「そ、そんな……今のクロチルダさんを見たら逃げるつもりはない事くらいわかるでしょうから、認めてくれてもいいんじゃないでしょうか!?」
二人の答えを聞いたマキアスは真剣な表情でレンとプリネを見つめて問いかけた。
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