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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第52話
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の……プリネさん、実際の所はどうなのでしょうか……?」

「……彼女から提供された情報はクロチルダさんより先にメンフィルに寝返り、”結社”の様々な情報を提供したリアンヌ様――――”鋼の聖女”も知らない情報があった事や彼女自身がメンフィルに隷属するという言質もある為、お父様達も無下にはしないと思うのですが……」

エマに尋ねられたプリネは複雑そうな表情で答え

「多分だけど少なくてもリフィアはそいつの頼みなんて聞かないと思うよ。猟兵達がユミルを襲った事もそうだけど、エリゼの妹が誘拐された事にも相当怒っていたし。」

「あ…………」

「……ッ……!エリゼ、頼みがある。」

エヴリーヌの言葉を聞いたエリスは辛そうな表情で顔を俯かせ、リィンは唇を噛みしめた後エリゼを見つめた。



「―――兄様の事ですから『リフィア殿下にクロチルダさんの取引に応じるように取り直してくれ』と仰ると思い、既にリフィアには連絡して説得しましたので安心してください。」

「あ……ありがとう、エリゼ……!」

「ありがとうございます、姉様……!」

「本当にありがとうございます、エリゼさん……!」

「さすがは超ブラコン妹だけあって、リィンの思考もわかっているね。」

エリゼの答えを聞いたリィンとエリゼ、エマはそれぞれ明るい表情で感謝の言葉を述べ、フィーはエリゼの手際の良さに感心し

「い、一体何時の間にそんな事を……」

「フッ、”剣聖”直々に鍛えられただけあって、手回しや先読みも中々のものだな。」

ツーヤは表情を引き攣らせてエリゼを見つめ、レーヴェは静かな笑みを浮かべてエリゼを見つめていた。



「それで………俺達に頼みたい事というのは何なのでしょうか?」

「……貴方達に頼みたいのはクロウの事よ。……私の代わりにクロウを見つけて”力づく”でも”D∴G教団”と手を切らせて欲しいの。本当なら私自身の手でクロウを無理矢理にでもヨアヒム・ギュンターと手を切らせたかったけど、結社が崩壊した事で”組織”としての力を失った今の私はもはやただ実力が高いだけの魔女で、クロウを見つける事すら無理なのよ……」

「姉さん……」

「ヴィータ…………」

リィンの問いかけに対するクロチルダの話を聞いたエマとセリーヌは複雑そうな表情をし

「………――――プリネさん、クロチルダさんを一時的に釈放する事はできないのか?」

クロチルダの様子を見て目を伏せて考え込んだリィンは真剣な表情でプリネを見つめて尋ねた。

「え……何故そのような事を?――――!まさか……!?」

「まさかとは思うが”蒼の深淵”もお前達の”協力者”にするつもりか?」

リィンの質問を聞いて訳がわからなかったプリネだったがすぐにリィ
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