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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第51話
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ン姫も俺達に協力してくれる”本当の理由”を知りたいのですが……」
リィンは複雑そうな表情でレンを見つめて尋ねた。
「フウ、メンフィルとの戦争の回避に成功したのに何でレンをそんなに警戒するのか理解できないわ。」
「まあ、暗躍や脅迫が得意のレンだから仕方ないよ、キャハッ♪」
溜息を吐いているレンにエヴリーヌは無邪気な笑顔を浮かべ、エヴリーヌの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「む〜、レンやセオビットお姉様同様虐殺が得意のエヴリーヌお姉様に言われるなんて、ちょっとショック。」
そして頬を膨らませたレンの答えを聞いたリィン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
(な、なんてとんでもない物騒な会話だ……)
(さすがはメンフィルの”最凶の姉妹”と恐れられているだけあって、会話の内容も物騒過ぎね。)
(セ、セリーヌ!)
リィンは疲れた表情をし、呆れた表情をしているセリーヌの小声を聞いたエマは慌てた。
「レン。」
「は〜い、わかっているわよ。―――レンがリィンお兄さん達―――”紅き翼”に協力する理由は”D∴G教団”に対する”報復”よ。」
静かな表情をしているプリネに視線を向けられたレンはリィン達に協力する理由を説明した。
「ほ、”報復”……ですか……?」
「……そう言えば以前プリネ達から軽く話には聞きましたがレン姫は幼い頃”D∴G教団”に……」
レンの口から出た物騒な言葉にエリスが不安そうな表情をしている中、ある事に気付いたユーシスは複雑そうな表情でレンを見つめた。
「そ。レンの人生を滅茶苦茶にした”D∴G教団”に関係している人達が生きていたら一人残らず”報い”を受けさせたいと思っているのよ。現存している”D∴G教団”の関係者――――ディーター・クロイスはヴァイスお兄さん達が生かす事を決めたし、マリアベル・クロイスはケビンお兄さんに”狩られた”からせめてこの世から抹消したと思っていたけど、亡霊になってまでしつこくこの世に留まっているヨアヒム・ギュンターを魂ごと滅しようと思っているのよ。」
「何ですって!?マリアベル・クロイスが”狩られた”ってどういう事よ!?」
レンの話を聞いたサラ教官は血相を変えて尋ね
「………話によりますと”碧の大樹”にて”星杯騎士団”によって”外法認定”されていたマリアベル・クロイスはロイドさん達に同行していた”星杯騎士”によって抹殺されたとの事です。」
エリゼは静かな表情で答えた。
「し、七耀教会の関係者が暗殺を実行するなんて……!」
「……七耀教会に”外法認定”される程、その人物は”墜ちていた”という事ね。」
「恐らく”歴史”をも変えかねないその所業が
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