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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第50話
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が行われていた頃にクロスベル郊外にある拘置所―――”ノックス拘置所”が襲撃を受けまして。その襲撃の最中にクロウ・アームブラストは脱獄したとの事です。」
「何ですって!?今の状況で一体どこの勢力がノックス拘置所を襲撃したのよ!?」
「それにどうしてわざわざ拘置所を襲撃したのでしょう……?」
エリゼの話を聞いたサラ教官は血相を変え、エリスは不安そうな表情で尋ねた。
「うふふ、みんなが探している人物の仕業と言った方がいいかもしれないわね♪」
「ぼ、僕達が探している人物の仕業……?」
「まさかとは思うがカイエン公――――姿を消した残りの貴族連合の仕業なのか?」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの話を聞いたマキアスは戸惑い、ユーシスは真剣な表情でプリネを見つめて尋ねた。
「……その件についてはクロウさんが脱獄する所を実際に見たクロチルダさんが説明した方が早いと思いますので、今から呼びます。」
そしてプリネの手配によって、クロチルダが兵士達に連れて来られた。
「フフ、久しぶりね……」
「姉さん……!よかった、無事で……!」
「……………前に会った時とは比べものにならないくらい意気消沈しているわね……”鋼の聖女”の推測通り、”結社”が崩壊したからかしら?」
「恐らくそれも要因の一つだろうな。」
兵士達に連れて来られたクロチルダが寂しげな笑みを浮かべてリィン達を見つめ、クロチルダの無事な様子を見たエマは安堵の表情をし、セリーヌは複雑そうな表情でクロチルダを見つめ、セリーヌの言葉にレーヴェは静かな表情で頷いた。
「ご苦労様です。貴方達は持ち場に戻って下さい。」
「ハッ!」
ツーヤの指示によって兵士達が退出するとクロチルダはリィン達に近づいた後エリスを見つめ、そして何と頭を深く下げた。
「え…………」
「ね、姉さん!?突然何を……!?」
「………………」
クロチルダの突然の行動にエリスは呆け、エマは驚き、セリーヌは信じられない表情でクロチルダを見つめていた。
「エリス……今更かもしれないけど、貴女を誘拐してリィン君や家族と離れ離れにさせてしまった上カレル離宮に幽閉してしまった事……本当にごめんなさい……クロスベルに落ち延びて今までの事を思い返せば、”一般人”の貴女に手を出すなんて、自分が余りにも愚かな事をしてしまったという事に痛感したわ……」
「クロチルダさん……」
「フン、メンフィルの”報復”を受けなければそんな事も思わなかったでしょうに。」
「セ、セリーヌ。反省している姉さんに追い打ちするのは幾ら何でもどうかと思うわよ?」
「ま、その猫の言う通りエヴリーヌ達―――メンフィルに目を付けられたのが運の付きだね。
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