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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第49話
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しかし……その”キーア”、だったか?500年以上前の人物だなんて、そんなのありえなくないか?」

「フン、250年前の人物が今目の前にいるのだから、ありえてもおかしくないと思うがな。」

「確かに言われてみればそうだよねぇ?」

「ア、アンちゃん!」

「ハハ………」

マキアスの意見に否定したユーシスはリアンヌに視線を向け、ユーシスの言葉に口元に笑みを浮かべて頷いたアンゼリカの答えを聞いたトワは慌て、ジョルジュは苦笑し、リィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「え、えっと………―――クレア大尉、”情報局”は行方がわからないカイエン公達について何か掴んでいないのですか?」

「あ、それにレクターはどうなったの?”碧の大樹”も消えたし、もうクロスベルから戻って来ている頃だよね?」

気を取り直したセドリック皇太子の質問に続くようにミリアムもモニターに映るクレア大尉に質問した。

「申し訳ありませんが情報局もまだ何も掴んでいないようでして……現在調査中との事です。それとレクターさんは昨日クロスベルから帰還しましたが、事情を聞いた後再びクロスベルに向かいました。」

「え……何故でしょうか?」

クレア大尉の説明を聞いたエリスは呆けた後尋ねた。

「クロスベルに滞在している”空の女神”―――エイドス様に”新型のグノーシス”を投与された者達の治癒の為に協力してもらう交渉とクロスベル政府にウルスラ病院に保管されてある”グノーシス”の解毒薬の提供等の交渉をする為です。」

クレア大尉の答えを聞いたリィン達はそれぞれ血相を変えた。

「そう言えば”グノーシス”を投与された場合の問題があったわね……」

「はい……話によると”新型のグノーシス”を投与されて、巨大な魔人へと化した方を救えるのは女神様だけだとの事ですし……」

サラ教官の言葉にアルフィン皇女は不安そうな表情で頷き

「で、ですがその”グノーシス”、ですか?”魔人化(デモナイズ)”を解毒する薬をどうしてクロスベルにある病院に保管されてあるのでしょうか?」

「アタシもそれに関して疑問を持っていたわ。”魔人化(デモナイズ)”の解毒薬なんてどう考えても”聖水”の類じゃない。教会ならまだわかるけど、何で病院にそんなものが保管されてあるのよ?」

ある事が気になっていたエマは戸惑いの表情で尋ね、セリーヌは眉を顰めて尋ねた。



「ギルド関係者に聞いた話だと、かつて”特務支援課”に所属していた”匠王”の娘達が開発して、襲撃事件の後”グノーシス”を投与された人々の治療を少しでも早める為にその娘達がウルスラ病院に開発した”グノーシス”の解毒薬の製法を教えたから保管されてあるそうよ。」

「ええっ!?”匠王”って、以前僕達が
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