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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第49話
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いたとの事。その事を考えると恐らく行方がわからないカイエン公や残りの貴族連合の部隊は……」

「”ルバーチェ”のようにヨアヒム・ギュンターの傀儡になった可能性が高いわね。問題は傀儡にした貴族連合をどうするつもりかね……傀儡にした貴族連合を使ってクロスベルに侵攻とかしたら、また国際問題に発展するかもしれないわね。」

リアンヌの推測の続きを答えたサラ教官は厳しい表情で考え込み

「まあ、そうならないようにガレリア要塞跡に部隊が残してあるから大丈夫のはずだよ。そうだよね、クレア?」

サラ教官の疑問に答えたミリアムはモニターに映るクレア大尉に尋ねた。



「ええ、ガレリア要塞にはクレイグ中将が残した”第四”の部隊の一部に加えて”鉄道憲兵隊”も配備していますし、クレイグ中将は明日には解放された帝都の防衛等についてはゼクス中将に任せてガレリア要塞跡に帰還する手筈になっていますから例え残りの貴族連合の部隊がクロスベルに侵攻しようとしても、援軍が来るまでに食い止められます。」

「あの……そもそも何故貴族連合を傀儡にしたヨアヒム・ギュンターがクロスベルに侵攻すると確信しているんですか?」

「そ、そう言えばそうですわよね……?」

リィンの疑問を聞いたセレーネは戸惑いの表情で頷き

「多分”キーア”って人物がクロスベルにいるんじゃないの?カレル離宮でもその人物の名前を口にしていたし。」

「―――確かに言っていたな。”真なる神”がどうとか訳のわからんことを言っていたが。」

「それにエイドスさんの命も奪うって言っていたからな……」

「そういえばエイドス殿は今はクロスベルだったな……だからかもしれんな。」

フィーの推測を聞いたユーシスは静かな表情で頷き、マキアスは不安そうな表情で呟き、ラウラは真剣な表情で考え込んだ。



「―――いえ、クロスベルに侵攻するとしたら一番の狙いは”キーア”の筈よ。ヨアヒム・ギュンターはその為にマルコーニや当時の警備隊の司令にグノーシスを投与させた”ルバーチェ”やクロスベル警備隊を操ってクロスベル襲撃事件を起こしたのだからね。エイドスの殺害はそのついでだと思うわ。」

「教官?何か知っているのですか?」

サラ教官が明確な答えを説明するとガイウスは不思議そうな表情で尋ねた。そしてサラ教官はキーアやヨアヒム、そして”D∴G教団”の関係について説明した。

「”D∴G教団”が崇めている”御子”、ですか。それならばそのキーアさんという方を確保する為に、クロスベルに攻め入る可能性も高いでしょうね。」

「しかも”特務支援課”の人達がその子の保護者をしているなんて……」

事情を聞き終えたエマは真剣な表情で考え込み、アリサは不安そうな表情をしていた。

「し、
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