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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
終章〜暁の若獅子達〜 外伝〜それぞれの降伏〜
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命されている。貴公らの処罰を決められるのはユーゲント陛下達―――”エレボニア皇家”の方々だが、幾ら皇家に歯向かい、内戦を引き起こした愚か者達とはいえ、慈悲深き陛下達ならば処刑の判決は出さないと思われるし、私達の方からもとりなしておく。」
ウォレス准将の行動にナイトハルト少佐が驚いている中、クレイグ中将は静かな表情で答えた。
「……心遣い、感謝する。」
「―――ウォレス准将。今まで正規軍やメンフィル領に対して何度も襲撃を続けた貴公らが何故今になって降伏をしたのだ?」
立ち上がって頭を深く下げたウォレス准将にゼクス中将は質問をした。
「……今更言っても信じては貰えないだろうが、メンフィル領に対する襲撃は俺は反対していた。内戦も終結させていないのに、迎撃態勢が整った他国を攻める等愚の骨頂だ。だがカイエン公は”主宰”の権限で、何度もメンフィル領を襲撃させた。襲撃をするたびに生還者が一人もいないと理解していて、カイエン公は戦死者を無駄に増やしていたのだ……ッ!挙句の果てには我らの不利を悟って貴族連合から手を切ろうとする貴族達を掌握する為に貴族達の家族を人質にするという蛮行を働く始末!勝利の為に陛下達を幽閉し、利用した事や”灰色の騎士人形”を味方にする為にシュバルツァー卿のご息女を誘拐し、人質に取った事を黙認し続けていた我らがカイエン公の行動を攻める資格はないと理解しているが、それでも最近のカイエン公の行動は余りにも目に余りすぎる……!今の貴族連合は祖国の”誇り”を取り戻す為に戦う革命軍どころか、メンフィルの謀によってエレボニア全土にばら撒かれたあの新聞の通り民達を苦しみ続けているただの”賊軍”だ…………メンフィルによってもたらされた我が軍の被害は宣戦布告もせずにメンフィル領への襲撃を行った”報い”だと理解していた為カイエン公に従っていたが、同胞であった貴族達の家族を人質に取る等という同胞に対する裏切り行為を行った事を知った時、”誇り”すらも失った貴族連合は存続する価値もないと判断し、正規軍や”紅き翼”が現れた際降伏する事を決めていたのだ…………」
「……………………」
「―――ならば何故昨日殿下達がトリスタの返還を迫った際に抵抗をした!?もしあの時降伏をすれば、学生達もあのような重荷を背負う事は無かったのだぞ!?」
涙を流しながら無念そうな様子で語ったウォレス准将の話をゼクス中将は目を伏せて聞き、ナイトハルト少佐は厳しい表情で問いかけた。
「……当然トリスタの防衛部隊にも正規軍や”紅き翼”が現れた際に降伏し、トリスタを返還するように指示をしたがトリスタの防衛部隊はラマール領邦軍所属の者達だった為、所属が違い、カイエン公に忠誠を誓う彼らは俺の指示に従わなかったのだ…………」
ナイトハルト少佐の問
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