雷撃襲来
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たのかまではフランマルスも調べていなかった模様。それを聞いたナツは、ニヤリと口角を上げる。
「そいつ、俺たちが倒したんだけどな!!」
「へ!?」
炎の拳を構えてハデスもどきに向かっていくナツ。フランマルスは彼の言葉に思わず間抜けな声を出していた。
「オラァ!!」
「げええええええ!!」
ジャンプ一番敵を殴り飛ばしたナツ。フランマルスは悲鳴をあげながら、後ろの壁に激突する。
「一度やっつけた奴が出てきても、怖くねぇんだよ」
「だよね、こっちはいっぺん勝ってるんだから」
得意気な笑みを浮かべるナツと胸を張って自信満々なハッピー。青年のその拳を受けた悪魔は衝突の反動で煙に包まれていた。
「お一人で?」
「!!」
煙が晴れると、フランマルスは自分を殴り飛ばした炎の竜を睨み付けていた。そのダメージをほとんど受けていないような彼の姿に、ナツは怯んでしまう。
「ふん!!とぉ!!」
今度はハデスもどきとなったフランマルスが攻撃をしかける。バネのような柔らかな印象を与える体を存分に使い、頭からナツに向かって突進していく。
「せおっ!!」
「くっ!!」
腕を横に広げラリアットをお見舞いするフランマルス。ナツは咄嗟に腕をクロスせて防ごうとしたが、勢いが乗っていた敵の攻撃に簡単に弾き飛ばされていた。
「ナツ!!」
さっきのフランマルスのように壁に衝突したナツは、砂煙でどこにいるのか、安否すらも不明な状態になっており、ルーシィが心配して彼の名前を叫ぶ。
「見てくれはさておき、この魔力は本物」
強き力を体内に秘めたフランマルスはその場に仁王立ちして敵が飛んでいった先を見ている。すると、ナツは無事だったらしく、壁を走りながら余裕を見せる悪魔に駆けていく。
「魔導の深淵に近づいた者の魔力ですぞ。ぬお!!」
七年前にハデスが使っていた魔力の鎖。それと同じものを近づいてくる竜に投じる。ナツはその動きを見極め交わしたが、それすらもフランマルスの思惑のうちであった。
「シャアア!!」
「うわぁっ!!」
鎖を放った腕とは反対の腕をナツ目掛けて伸ばしていく。予想しようのないフランマルスの奇襲にナツは驚きの声をあげ、足を掴まれながら引き込まれていく。
「そぉれ、接続」
伸ばした腕を火竜の肩に移動させガッチリと握る。
「その魂もらいますぞ」
「やるか!!」
「ぶおっ!!」
しかし、ナツは体を回転させてあっさりとその腕を引き剥がすと、続けざまにフランマルスの顔面に炎を打ち込む。
「モード雷炎竜!!雷炎竜の・・・咆哮!!」
「どおおおおおお!!」
雷と融合した炎のブレス。それは彼らが戦っている通路幅いっぱいに広がっており
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