雷撃襲来
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第三者side
「あぁ?なんだ?」
シリルがノーランと交戦している頃、ナツとルーシィはフランマルスと交戦していた。フランマルスはアリエスとタウロスを吸収しその魔法を使っていたのだが、ナツにあっさりと殴られてしまい、怒った彼は自身の中で最高級の魂を使った姿に変貌するため、灰色の煙に包まれていた。
「う・・・ウソ・・・」
「どうなってんの?なんで・・・あいつの魂が?」
煙が晴れ姿を現したフランマルス。その悪魔の姿を見て、ルーシィとハッピーは戦慄する。
「マスターハデス!?」
「いや・・・微妙に変だ!!」
「ゲヘヘヘヘ」
右目を黒い眼帯で覆い隠した白髪とヒゲの老人に変化したフランマルス。それは七年前、天狼島で彼らを圧倒した悪魔の心臓のマスター、ハデスだった。
しかし、本物のハデスとフランマルスが彼の魂を用いて変身したその姿は、わずかではあるが、違っていた。
「体格おかしいだろ!!」
「怖くない」
威厳も何もありはしないほど変な形のハデス。それを見て戦慄していたルーシィも、威圧感のなさに普段通りの様子に戻っていた。
「見たくれなどどうでもいいのです。ハデス・・・あのハデスですそ?」
「って言われてもなぁ」
ハデスの恐ろしさは彼らはよくわかっている。だが、目の前にいるそれを見て、その時の恐怖を思い出すのには少々無理がある。
「ほほぅ。さてはよくお分かりではありませんね?マスターハデスの恐ろしさを」
「いや、そんなことねぇぞ」
「結構知ってるっていうか」
「お分かりでないのはそっちなんじゃないの?」
彼らがリアクションを取り辛そうにしている理由を理解できていないフランマルス。ナツたちはそれを説明するべきか否か、迷っていたりする。
「よろしい!!無知で愚かなあなた方に教えて差し上げます。
えーっと、かつて、最強の闇ギルドと言われた悪魔の心臓のマスターにして、闇へと深く潜りすぎた天才魔導士。それがマスターハデスです!!」
「だから知ってるってば」
「おい話聞いてる?」
ルーシィとハッピーは自分たちの言葉など耳に入っていない様子のフランマルスに突っ込みを入れるが、彼は全く気にしない。ここまで来ると、聞こえているのかどうかも少々怪しくなってくる。
「七年前、ゼレフ様を追っていた私が偶然この体を見つけたのです。人間でありながらもっとも悪魔に近い場所にいたこの男の魔力はおいくらか?おいくらか?」
自身の口癖で締めようとするフランマルス。そんな彼に、三人の妖精たちはある質問をぶつけてみる。
「なんでハデスがやられちゃったか知ってる?」
「え?いや・・・さすがの私もそこまでは」
どうやらハデスが誰の手によって倒され
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