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八神家の養父切嗣
五十二話:旧友
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……いくわよ、なのはさん直伝!」
「まずい! 逃げるぞ!!」

 慌てて逃げ出そうとする彼女達であったがとき既に遅し、星の光からは決して逃れられない。数多の強敵を打ち破ってきた高町なのは、レイジングハートの伝家の宝刀。それが今、愛弟子に受け継がれ放たれる。

「スターライト―――ブレイカーッ!!」

 オレンジの極光が辺り一面を染め上げる。放たれた以上どこにいようとも逃げ場はない。防ぐにはとにかく距離を放して防御するしかないがその距離は取れなかった以上何をしても無駄だ。戦闘機人達を中心に着弾し、その一撃は核爆発が如き様を見せる。

 人間以上の耐久力を誇る彼女達と言えどひとたまりもない。光が消えた後に残っていたのは倒れる彼女達と街の残骸だけであった。その光景に撃った張本人はしばらく黙っていたがやがて顔を引きつらせながら口を開いた。


「やりすぎたかも……」

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