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第二章
三日月
満月が欠けていき
一旦消えた月がまた出て来た
今度は三日月だった 黄金色の三日月が夜空にあった
満月とはまた違った姿を見せて そこに浮かんでいる
それは同じ月だけれど姿が違う 見えるものも違っている
満月とは違う けれど決して嫌いではなかった
三日月には三日月の美しさがある それがある
三日月を見てそれを思う
あの月に乗れたら 子供の時はそんなことも思った
それができないとわかっても それでも
そこに見られるものは同じ 同じ三日月
それを見て今も思う
満月とは違う美しさを見せるあの月に乗れたら
若し乗れたら その時は何をするのか
ただひたすら揺れたい 三日月の上で
幻想の光の中で揺れたい 夜の帳の中で
そう思っていた子供の頃 三日月を見ていたあの頃
あの頃と見ているものは同じ 変わりはしない
だから今も思う 三日月を見ながら
2009・12・1
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