第16話
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った。
「お怪我はありませんか、おじいさま……!」
「私は大丈夫だ、エリィ………お前が付けてくれた頼もしい護衛のお蔭で命拾いしたよ………」
マクダエル市長はかけよって自分を心配するエリィを諭すように武器を構えて、自分を庇うような位置でアーネストの行動を警戒しているレンに一瞬視線を向けた後、真剣な表情でアーネストを見つめた。するとその時ダドリーも部屋に入り、状況に気付いて驚いた。
「こ、これは一体どういうことだ!?」
「クク、まさか君達がこんな場所に現れる上………余計な護衛までつけるとはね。やれやれ………とんだ女神の巡り合わせだな。」
「アーネストさん……一体どうして………あれほど、おじいさまを尊敬して支えてくれた貴方がどうして………!」
状況にダドリーが驚いている中凶悪な笑みを浮かべて語るアーネストをエリィは信じられない表情で見つめながら声をあげた。
「………エリィ、君と同じだよ。私もいいかげん、この状況にはウンザリとしていたんだ………結局、何かを変えるためにはより強い者に従うしかない……だからこそ私は行動したんだよ!」
「アーネスト君………」
「そのために”銀”の名を騙りイリアさんに脅迫状を送って………”銀”が現れると思い込ませて市長の抹殺を図ったのか………!」
「………クッ、そういう事か。ずいぶんと舐めた真似をしてくれるじゃないか………!」
エリィに答えたアーネストを辛そうな表情で見つめるマクダエル市長と共に睨みながら口にしたロイドの推理を聞いて一瞬で全ての真相を悟ったダドリーは悔しそうな表情をした後、アーネストを睨んだ。
「ハハ、捜査一課といっても所詮は無能な警察官にすぎん。ルバーチェも、黒月も、本物の”銀”とやらも……全員、私の掌の上で踊っていたにすぎんのだよ!」
「くっ………―――動くな。大人しく銃を捨ててもらおう。貴様は完全に包囲されている。抵抗は無駄だ。」
アーネストの話を聞いたダドリーは唸った後、大型の銃を懐から取り出して、アーネストに向けて警告した。
「ククク………包囲だと?お前達如きでは私は捕えられん!」
ダドリーの警告を聞いたアーネストは不敵な笑みを浮かべた後マクダエル市長とエリィの盾になるかのような位置で武器を構えているレンに銃撃し
「無駄よ!」
レンが双剣を振るって銃弾を斬り裂いた瞬間凄まじい勢いと速さでロイドとダドリーの包囲網を振り切って、逃亡し始めた!
「なっ!?」
「逃がすか………!」
アーネストの逃亡に驚いたロイドはダドリーと共にアーネストを追跡し始めた!逃げ去るアーネストの足の速さは恐ろしく速くロイド達は引き離されてしまった。
「くっ………
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