―エリートからの挑戦状―
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
悪霊はお前だ。
「くっ……切り込み隊長の攻撃を中止し、カードをセットしてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー!」
切り込み隊長が一体になったことにより、切り込みロックは消滅した。
ここは攻め込みたいところだが……いかんせん、三沢のデッキは初速が遅い。
「俺は《馬頭鬼》を召喚!」
馬頭鬼
ATK1700
DEF800
そんな俺の心配も杞憂に終わり、牛頭鬼の相方たる妖怪が現れる。
「バトル! カラス天狗で、切り込み隊長に攻撃!」
「通すか! リバースカード、オープン! 《攻撃の無力化》!」
名は体を表しまくりなカードにより、カラス天狗の攻撃は時空の渦に吸い込まれていった。
「カードを一枚伏せ、ターンエンド」
三沢は、こうなることを読んでいたかのように、特に驚きもせずに次の行動へ移る。
これで三沢のフィールドには、カラス天狗、馬頭鬼、セットカードが一枚。
「俺のターン! ドロー!」
対する五階堂のフィールドは、単独では意味をなさない切り込み隊長のみ。
明らかにボード・アドバンテージで劣っており、苦しい展開だった。
「まずは魔法カード《テイク・オーバー5》を発動! デッキの上からカードを五枚墓地に送るぜ!」
デッキの上から五枚墓地に送るという、素晴らしい効果を持つカード。
《蛆虫の巣窟》のほぼ完全上位互換であるカード……何であんなもの持ってやがる。
「俺は切り込み隊長をリリースし、《無敗将軍 フリード》をアドバンス召喚!」
無敗将軍 フリード
ATK2300
DEF1700
隊長から将軍にランクアップしたな、と、俺は若干冷めた目で見た。
確かに優秀なモンスターではあるが、装備ビートにはアンチシナジーだろう。
「この無敗将軍 フリードには、対象をとる魔法カードは通用しないんだぜ!」
俺の冷めた目線を知るはずも無く、五階堂は堂々と無敵将軍 フリードのアンチシナジーっぷりを高説する。
まあ、効果自体は優秀であるし構築は人それぞれなので、投入すること自体に文句は無いのだが……
「行くぜ! 無敗将軍 フリードで、馬頭鬼に攻撃!」
三沢の妖怪を切り裂く無敗将軍 フリードは、将軍の名に恥じないかっこよさだった。
「くっ……!」
三沢LP3700→3100
「カラス天狗を破壊しなければ、墓地からの破壊効果は受けないぜ!」
なるほど、それを考えて馬頭鬼を戦闘破壊したのか。
まあ、どっちでも構わないと思うが……
「カードを一枚伏せ、ターンエンドだ!」
「俺のターン、ドロー!」
無敗将軍 フリードは確かに強力なモンスターだが、三沢ならば特に問題はないだろう。
「俺は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ