Chapter U:Xenogenesis
第06話:Unlucky Encounter
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ティアは頭を振る。
「(これはベル君が決めたこと...ベル君が自分でギブアップと言うまで僕は応援するって決めたんだ!)」
ヘスティアは更新を終えたステイタスを書き写すと、ベルの頭をそっと撫でる。
「応援してるよ、ベル君。頑張れ。」
???
「ふむ。ある程度体力はついたな」
「体力、ですか?」
翌日。早朝ダッシュを終え筋力トレーニングに励んでいるベルの横で、ベルのステイタスを見ながらエレオノーレは煙草を嗜んでいた。
「ああ。巷では冒険者共がやれ武器だ技術だと騒いでいるが、何をするにもまずは体力だ。ダンジョンでは基本的に連戦だからな。」
「なるほど...イタッ!」
「スピードが落ちている。維持しろ。」
「ハイっ!」
そして筋力トレーニングも終え朝食を食べた後、いつものように勉強部屋へ行こうとしたベルはエレオノーレに引き留められた。
「ベル。今日は講義は休みだ。」
「え、じゃあ何をするんですか?」
「武器と防具を揃えに行くぞ。」
「え?」
「ああ、先程は言っていなかったな。明日からはダンジョンに潜る。」
「え、ええ――!?」
「何をしている。早く付いて来い。」
「は、はい!」
そしてエレオノーレの後をついていったベルは、ギルドへと辿り着いていた。
「あ、ベル君!」
「エイナさん!おはようございます!」
「うん、おはようベル君。...って其方の方は?」
「あ、えっと、僕の師匠?のエレオノーレさんです!」
「そうなの?あ、私はギルド職員でベル・クラネル氏のアドバイザーを務めさせてもらっています、エイナ・チュールと申します。」
「エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグだ。ベルから話は聞いている。」
一瞬エレオノーレの焼け爛れた顔を見てエイナの顔が強張ったが、冒険者を見続けてきたエイナは片目を失った冒険者などを沢山見てきたため、直ぐにいつも通りの表情に切り替え挨拶をした。
勿論、エレオノーレはそれに気づいていたが、エレオノーレ自身慣れている事なので気にする事もなかった。
「ふむ、アドバイザーの君もいるなら丁度良い。君は今暇かね?」
「あ、はい。大丈夫です。」
そして三人は応接室へと入り、エレオノーレが早速本題に入った。
「ベルが冒険者になって二週間、一応地上で訓練はつけた。明日からでもベルをダンジョンに潜らせる予定だ。」
「ベル君、まだダンジョンに潜った事無かったの?」
「はい。この二週間ずっとトレーニングしてました。」
「へえ、エレオノーレさんがトレーニングメニューを?」
「ああ。とりあえず基礎は叩き込んだつもりだ。君にはベルがダンジョンに潜ることに対して何か意見はあるかね?」
「そうですね、エレオ
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