第56話 驚愕
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い去って行った。
芹沢鴨から始まり山南敬介、伊東甲子太郎、そして、沖田総司。最後は一番心のよりどこだった近藤勇。
誠の旗の下に集まり、誠を信じて生きてきた者達。
土方の脳裏に渦を巻くように浮かんでは消え消えては浮かんだ。
「では、さらばです」
土方はゆらりと立ち上がると、その一言を残して勝に背を向けて歩き出した。
(無理もない。だが、またいつかまた逢おう。それまで、死なないでくれよ)
勝は土方の背後を見つめ、心の底からそう思った。
土方はどうやって外に出たのかわからなかった。が、外は冷たい雨が降っていた。天を見つめ流れ出そうとしている涙をこらえるのだった。そして、近藤が処刑されたのは、その数日後だった。
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