暁 〜小説投稿サイト〜
魔界転生(幕末編)
第56話 驚愕
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
い去って行った。
 芹沢鴨から始まり山南敬介、伊東甲子太郎、そして、沖田総司。最後は一番心のよりどこだった近藤勇。
 誠の旗の下に集まり、誠を信じて生きてきた者達。
 土方の脳裏に渦を巻くように浮かんでは消え消えては浮かんだ。
「では、さらばです」
  土方はゆらりと立ち上がると、その一言を残して勝に背を向けて歩き出した。
(無理もない。だが、またいつかまた逢おう。それまで、死なないでくれよ)
 勝は土方の背後を見つめ、心の底からそう思った。
 土方はどうやって外に出たのかわからなかった。が、外は冷たい雨が降っていた。天を見つめ流れ出そうとしている涙をこらえるのだった。そして、近藤が処刑されたのは、その数日後だった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ