第50話妖精女王行動開始
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、とりあえず賭け金をレイズする主義だからな。無茶なんて今更だぜ。
「大嘘吐きクンにしては君達、随分強いね〜。スプリガンの秘密兵器・・・だったりするのかな?」
「まさか、しがない流しの用心棒だよ」
「・・・ニャハハハハハ!」
アリシャさんがキリトに顔を近付かせ、スプリガンの秘密兵器か何かだと問うが生憎そういう訳じゃない。キリトがそう言うとアリシャさんは猫のような笑い声をあげた。そういやアルゴもあんな笑い声だったな、アイツ元気にしてるかな?そんな事を考えていたらーーーキリトアリシャさんにハニートラップかまされてケットシー領の傭兵にスカウトされていた。三食おやつに昼寝付き、という利益を提示して。キリトの奴、浮気か?アスナさんに知られたら串刺しにされるぞーーーって、なんかオレの右腕に妙な弾力がーーー
「ライリュウ君と言ったかな?」
「うおっ!?」
サクヤさんがオレの右腕に腕を絡めていた。深い緑色の髪、白い肌、エメラルドに近い澄んだ瞳、それに色っぽい声がオレの耳にーーーって胸当たってる!!
「君の戦い、見事という言葉では例えられないほどの素晴らしい物だった。しかも隻腕であんな大剣を軽々と振り回すとは・・・まさしく《隻腕の竜神》だ」
「《隻腕の竜神》?」
「テュールというのは北欧神話の隻腕の軍神の名だ。君の戦闘は隻腕で大剣を振るう戦闘力に加え、竜を模した装備と獣のような覇気は感じたよ。それで、《隻腕の竜神》だ」
テュールか。オレはSAOでずっと隻腕で戦ってたからな。北欧神話をモチーフにしたALOだから、その名前が浮かんだんだろうな。《隻腕の竜神》ーーー悪くないな。
それよりもーーー助けてくれ《リトルギガント》。オレの理性がいつまでもつか分からない。離れたいのにオレの腕が動いてくれねぇんだよ。
「どうかな?個人的興味もあるので、礼も兼ねてこのあとスイルベーンで酒でも・・・」
そう言ってますます胸を押し付けてきた。ヤバイ、酒呑む前にかなり酔ってきたーーーあの、サクヤさん。そろそろ放してくれないと取り返しの付かない事を起こしてしまう。
もうマジで助けてくれよ《リトルギガント》。オレ達友達だろ?ーーーなんで手ぇ振ってるの?なんで送り出そうとしてるの?なんで女子そんなジト目で見てくんの?
「お言葉はありがたいんですが、すみません。俺とライリュウはリーファ達に世界樹まで連れて行ってもらう約束をしてるんです」
「そ、そうなんですよ〜。ハハハハハ・・・/////」
グッジョブキリト!お前ならなんとかしてくれると思ってたぜ!おかげでサクヤさんも離れーーーあぁ、やっぱり残念だったな。至福の時がーーー
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