第50話妖精女王行動開始
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だ種族から別の種族のアバターに変更出来るというシステム。例えばオレの場合だったら、スプリガンからシルフやウンディーネなどに種族が変わるような物だ。
シグルドはサラマンダーの領主、ユージーンの現実の兄のモーティマーに『領主の首を差し出せば、サラマンダーに転生させてやる』、っていう感じに。させてやるってーーー転生システムが実装されたら、ALOプレイヤーみんなが別種族になれるんだから勝手に転生させてやればいいじゃねぇか。シグルドもモーティマーもどっちもどっちだなーーー
「それで、どうするの?サクヤ」
「サクヤさん・・・」
リーファとライトがサクヤさんに問い、サクヤさんは目を閉じてーーー見開いた時には、覚悟を決めたような顔をしていた。
「ルー。確か闇魔法のスキル上げてたな?」
「うん」
「シグルドに《月光鏡》を頼む」
サクヤさんはアリシャさんに《月光鏡》なる物を頼んだ。《月光鏡》ーーーって、一体なんなんだ?
******
「これが《月光鏡》・・・」
「あぁ。闇魔法の上級スキルらしい」
今オレ達の前に薄暗い円上のドームが張られている。これが闇魔法の上級スキル、《月光鏡》。このドームの中の真ん中に位置する造られた鏡を使って遠くにいる相手と会話をする事が出来るという魔法だ。と言っても何処の誰でも会話が出来る訳ではなく、同じような鏡がある場所にいる相手としか会話が出来ない。言ってしまえばテレビ電話のような物だ。でもなんだか面白そうだな。オレも闇魔法のスキル上げてみようかな。
このドームの中でサクヤさんはシグルドと会話をしている。どうやらシグルドをレネゲイドとして追放する事を決めたようだ。それに今このドームが消えた所を見ると、もう話は済んだみたいだな。
「サクヤ・・・」
『サクヤさん(はん)・・・』
「ありがとう、みんな。君達が救援に来てくれたのはとても嬉しい」
「オレ達は大した事してないすっよ。お礼ならキリトとライリュウに言ってやってくれよ」
「そうだ、そういえば君達は一体・・・」
サクヤさんの注目がオレとキリトに向いた。オレ達は今日初めて会ったからなーーー
「ねぇ君達。スプリガンとウンディーネの大使とその護衛って・・・ホントなの?」
ここで、アリシャさんがあの同盟の話題を出してきた。それにより、リーファや《リトルギガント》達以外のメンバーから疑いの目を向けられる。オレはキリトと目を合わせ、胸を張ってこう大声で言うーーー
「大使に護衛?そんなの大嘘に決まってんだろ!」
「あぁ!ブラフ、ハッタリ、ネゴシエーション!」
この言葉を機に疑いの目は消えたが、代わりに呆れ声がみんなの口から出てきた。オレ達は手札がショボい時には
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