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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第51話:酒も料理も高価。でも一番の高価はスマイル。
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するのは止そうぜ」
「クンドーさんがそう言うのなら俺等は構わないけど……」
「そうっすよ、気にしなくて良いんすよヒッカータさん」

「そうだぞトシー。折角プーサンが誘ってくれたんだから、ソウゴの言う様に気にしちゃダメなんだ」
「流石隊長は解ってる。……にしても、誰も俺等の席に来ないッスね? 他に客が大勢居る訳でもないのに」
そうなのだ……この店の開店と同時に入店した為、俺等以外の客は殆ど居ない。

こういう店はもう少し遅い時間帯になってから賑わいだす。
明日が週末で休みとは言え、未だ仕事してる人々の方が多いだろう。
でも開店してるって事は、女の子達も出勤してるのだろうし、何人かは同席してても良いはずなんだけど……

「仕様がないよ、見るからに金持ってなさそうじゃん僕達。女の子達も、金無い客に愛想振りまきたくないんだよ」
「なる程……哀しいですね、金無いのって」
プーサンを除く全員が俺の言葉で気落ちしてると、入り口付近が騒がしくなってきた。

「誰か来たみたいっすね? こことは違い女の子が大勢群がってら」
「あんなに居たのか女の子が……? ここに来ないから、誰も居ないのだと思ってた」
オーキットさんの嫌味に、隊長が哀しく応える。
そして全員で騒がしい方へと視線を向けた。するとそこには……

「あれぇ〜ぃ? その鼻眼鏡……プーサンじゃねーんでかい? なぁ〜にしてんの?」
「おっそいよ、カタクール候! 僕等も奢ってもらおうと思って、待ってたんだから」
ちょ、待って待って待って!!??
え、何!? 何でカタクール候が居る訳??

「ちょっと待てプーサン! アンタの知り合いってカタクール候だったのか!?」
「うん、そうだよ。みんなも知り合いでしょ」
知り合いも何も、俺等の上司っすよ!! いや、未だ仕官してないから正確には上司じゃないんだけど、俺等の恩人には違いないから、集るなんて出来ないよ!

「何で貴様が居るんだコラ!」
「ウルフ君、落ち着いて……彼は単なる一般人のプーサンだから。怒っちゃダメだよ」
カタクール候と共に入店した2人の金髪イケメンは、プーサンの事を知ってるらしく怒りを露わにしてる方と、それを宥めてる方とでプーサンに詰め寄ってる。

「あ、もしかしてウルフさんではないですか!? 以前に官舎の方でお会いした事ありますよね」
隊長が金髪の怒ってる方を見て、以前の事を思い出したらしく話しかける。
あれ……ウルフさんってもしかして……結構なお偉いさん!?

「あ、どうも。そのゴリラ面……クンドーさんでしたっけ?」
凄いな……ウルフさんはオーキットさんと同じくらいの年齢だけど、その口の悪さも同じくらいのレベルだ。
しかし……カタクール候とウルフさんは、相当な国の重鎮だ。もう一人の金髪は
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