第15話
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」
「はい………!それではお疲れ様です!」
ランディの言葉にノエルは頷いた後敬礼し、警備車両に乗り込み、そして運転をして去って行った。
「さてと……まずは今週末にあるプレ公演での警戒活動か。」
「とりあえず支援課に戻って段取りについて検討しましょう。アルカンシェルにも連絡しないと。」
「………捜査一課の動向も掴んでおく必要がありそうですね。そのあたりは課長に頼めば探ってくれるとは思いますが………」
「もしくはハッキングで捜査一課のスケジュールを掴むのもアリだと思うわよ♪」
「あのな、レン………」
「警察官の癖に何で真っ先にそんな非合法な事ばかり提案するんですか……と言うかまさかとは思いますが遊撃士の頃から非合法なやり方で依頼を達成して出世したのですか?」
「ハハ……ま、いずれにせよ、メチャクチャ忙しくなりそうだな。」
その後――――ロイド達はアルカンシェルの関係者に連絡してプレ公演での段取りを詰めていった。その結果、ロイドとエリィが当日劇場内での警戒活動に当たり………ランディとティオは劇場外で待機、さらにロイドの提案により、レンをプレ公演の際、マクダエル市長の護衛に当てるよう手配した。そしてプレ公演当日――――ロイド達がそれぞれの所定の配置に付き、捜査一課を主体とした刑事達の警備の中、マクダエル市長を含めた招待客たちが次々とアルカンシェルに入り始めた。
3月22日―――――
〜アルカンシェル〜
「マクダエル市長もお出になったみたいだな…………そういえば、今回の新作に全面的に協力しているんだっけ?」
次々と招待客たちが来る様子を控え室へと続く通路にある扉から見守っていたロイドはエリィに尋ねた。
「ええ、元々おじいさまはアルカンシェルのファンだから。リーシャさんのデビューもすごく楽しみにしているみたい。」
ロイドに尋ねられたエリィは頷いた後、”月の姫”の衣装を身に着けているリーシャに視線を向けた。
「あはは……期待に応えられるといいんですけど。それより………”銀”という人が言ったように本当に何か起こるんでしょうか?」
視線を向けられたリーシャは苦笑した後、真剣な表情で尋ねた。
「………わからない。だが、可能性は高いと思う。捜査一課が警戒しているからイリアさんは大丈夫だと思うけど。」
「そうですか……」
「それよりも………イリアさんに今回のことを本当に伝えなくてよかったの?劇団長も同じ考えみたいだし………」
「はい……いいんです。あの人には――――イリアさんには余計な心配をしないで輝いていて欲しいですから。それが私の………私達全員の願いなんです。」
「君は本当にイリアさん
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