目覚めた所は知らない場所、知らない世界
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
大きな池の前
風が吹く、草が揺れる、虫が鳴く、鳥がさえずる、水が流れる、自然が奏でる大自然のオーケストラを聴き暖かい風に吹かれながら俺は起きた
…俺の記憶が正しければここはN国の某所のはずで俺は砲弾をまともに喰らっているはずだ、が、今さっき俺が見ていた風景とは全く違う所に俺はいた、草木も無く荒野の様な場所にいたはずなのに今は全く逆の場所、一言で言えば綺麗な森と湖が目の前に広がっていた
一体なぜ俺はこんな所にいるのだろうか、敵が俺をここまで運んだなんてことはとても考えられないし、そもそと敵の仕業だったのならば俺は既に殺されているだろう、どの道目が醒める前のことを考えるとここはあの世と考えるのが一番理解ができる、が
俺が気絶する前に怪我をしていた部分から血が流れていた、あの世の事は分からないが死んだ人間も血を流すのだろうか?、ますます訳が分からなくなってくる
考えを巡らせていると急に湖に霧が張ってきた、気づくとさっきまで暖かい気温だったのに今は肌寒くなっている、急激な気温の変化にしては寒暖差が激しすぎる、こうしている今もどんどん気温が下がって行き周りに咲いている草花が凍り始めて来た
これはいよいよヤバイと思い、俺は側に落ちていた自身の89式小銃を手に取りその場を立ち去ろうとする、が、立ち去ろうとする俺に対し突如としてどこからか氷の粒が一つ飛んできた、だがそれは俺を捉えるには遅く、かわすのは容易いものだった、氷の粒をかわし飛んできた方向を見るとそこには薄い青色が印象的な小さな女の子が宙に浮いているのを発見した
何の経緯で俺に氷を飛ばしたのかは分からないがこの子が飛ばしたのは間違いない無いだろう
「やいお前!ここはさいきょーであるあたいのなわばりだぞ!勝手に入って来るのはどういうりょーけんだ!」
そう言ってくる女の子は更に氷の粒を俺に向かって放ってくる、しかし先ほどのような不意打ちで無いから女の子の放ってくる氷は楽々かわせる、そうしているうちに女の子は痺れをきらしのだろう、懐から一枚のカードを取り出すとそれを高く掲げ
「くらえ『氷符アイシクルフォール』??」
女の子が叫ぶとカードが光り女の子から大量の氷の粒がこちらに向かって飛んでくる、だが氷の粒が先ほどより多いだけでスピードはそれほど変わらない、さらに一見して氷が敷き詰められている様にも見えるがよく観察して見ると女の子の前だけ明らかに氷の粒が飛んでいないエリアがあった、この粒達をかわしきれない訳では無いが無駄な体力の消費を抑えるためにそこへ逃げ込む、そして逃げ込んだ時に思った、これはこの子の罠では無いのかと、明らかな安全地帯を作り出し俺を誘い込み一撃で仕留めるための罠なのではないか、だが、俺の考えに反して女の子はと言うと
「ッ!何で??何で当たらないのよ??あたいのカ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ