第49話《隻腕の竜神》
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ぅぅぅぅ!!」
「素晴らしい武器だが・・・使いこなせなければ何も変わらん!!」
「ガハァッ!」
力が上手く込められていないのか、村雨に防がれ右脇腹を斬り裂かれる。《ドラゴンビート》の攻撃力は凄まじい物だが、使いこなせていなければ宝の持ち腐れでしかない。SAOで使用していた剣が、ALOで主に牙を剥く。
「ライリュウくん・・・」
「アイツが一対一で苦戦するなんて・・・」
「キリトもこのままじゃアカン・・・って何やっとんのやアイツ!?」
ライリュウを心配しているアリーは不安の色を隠せず、ライトは一対一で戦っているも同じ状況でライリュウが苦戦している事を信じられずにいる。キャンディはキリトの戦況を確認しようとして、驚愕の声を挙げる。
キリトは高速飛行でユージーン将軍から距離を取り、《幻惑魔法》で作られたーーー煙幕を放つ。それはあまりにも広範囲だったため、俺達の立つ場所をも覆い被せてしまう。そんな中で、リーファの剣が紛失するという事態もあったが、そんな事を気にしている場合じゃなかった。
「時間稼ぎのつもりかぁっ!!」
ユージーン将軍が《魔剣グラム》で煙幕を振り払い、視界が明るくなった瞬間ーーーキリトの姿が消える。
「いないよ!?」
「まさかアイツ、逃げたんじゃ・・・」
「そんな訳ない!!」
アリシャさんがキリトが消えた事に驚き、ケットシーの男が逃げたのではないかと疑い始めた事にリーファが怒鳴る。俺達だってそう思ってる。キリトは強者との戦いに尻尾巻いて逃げたすような奴じゃーーーないと思った時、ボトッと何かが落ちてきた。それは、赤黒い鎧の袖に通っているーーー
「ライリュウの左腕!?」
そう言った瞬間に左腕はポリゴンとなって砕け、俺達は村雨に腕を落とされたライリュウで見る。
村雨の顔は勝利を確信したような表情になり、ライリュウの顔は痛みに震えながらもーーーニッと口角を上げて笑っている。
「何がおかしい?」
「いや、別になんもねぇよ。ただ・・・」
村雨は腕を斬り落とされても尚笑っているライリュウに質問しーーー
「ただやっと・・・
本気出せるからな!!」
ライリュウは右手に握る両手剣《ドラゴンビート》で、村雨を斬る。
その戦いっぷりは、この場にいる全員を驚かせるのには充分な物だった。筋力パラメータが高ければ両手剣を片手で持つ事が可能なのはみんな知っている。だがライリュウはーーーそんな話で片付けられるレベルじゃない。
「テュール・・・!?」
「テュール?」
突如サクヤさんが発した言葉に、ライトが聞き返す。
「サクヤ、
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