第六話『戦いの後にですか』
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気の治療ですぐに完治するしの。」
まじかー。半端ねえな、気。・・・気の治療のやり方教えてもらえないかなー。
「モモの回復力なら、もう治療も終わってるころじゃろ。ほれ、噂をすれば。」
鉄心さんがそういうと、
ドドドドドドドドドドドドドズッバーン!!
「私、復活☆♪」
修練場の扉が急に勢いよく開いたと思ったら、百代さんがテンション高く復活宣言をしていた。
ていうか、そういうキャラだったかあんた?
困惑する俺に構わず百代さんはノシノシとこちらに歩いてくる。
なんだなんだ。
百代さんは俺の前に立つと、
バッチーン!
「痛っ!?」
俺の背中を叩いた。
俺はその痛さに思わず、声を出してしまったが、百代さんはそんな俺に構わず、バシバシ、背中を叩いてくる。
「ハハ!いや〜、強いなお前!私が同年代に負けたのなんて初めてだぞ!!流石、『鬼神』の息子といったところか?」
『鬼神』ってなんだ?父さんのことか?
ていうか、誉めてくれるのはありがたいんですが、そんなに叩かないで!今思い出したけど、俺は治療受けてないから、さっきの決闘のダメージが残ってんだから!?
俺が困っているのを察してくれたのか、鉄心さんが百代さんを諫めてくれた。
「これこれモモ。四季君はまだ治療を受けてないのじゃ。そうおもいっきりバシバシ叩くでないわ。」
ありがとう鉄心さん!流石、川神が誇る武神!空気が読める!!(関係ない)
百代さんは、よほど興奮していたのだろうか。
鉄心さんにいわれて、やっと俺の状態に気づいたようだ。
気まずそうに謝ってきた。
「おっと、すまない。同年代にこんなに強いやつがいたことについ興奮してしまった。」
「ハハ。それはありがとうございます。俺は大丈夫ですよ。一応鍛えてありますからね。百代さんのほうは?傷のほうは大丈夫ですか?」
「くくく。それは心配しすぎた。あれくらいの傷なら気での治療ですぐに完治する。」
なるほど、そうでもしなきゃ、怪我が怖くて厳しい修練なんてできないもんな。
「それは良かったです。俺も女の子に傷が残すのは嫌ですからね。」
俺がそういうと、百代さんは若干機嫌が悪くなったようだ。
あれ?なんかしくった?
「四季。」
「は、はい」
緊張で声が少し上擦る。
な、なんだろう。
「女の子扱いは嬉しいが、私はその前に一人の武人だ。あまり度が過ぎると私に対しての侮辱と見なすぞ?」
それは生涯を幼いながらも武に捧げようとした少女の覚悟ゆえの怒りであった。
真剣勝負の世界に性別を持ち出すなということだろ
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