第六話『戦いの後にですか』
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
サイド:四季
「勝者!篠宮四季!!」
修練場が喧騒に包まれる。
「ふう・・・。」
俺は鉄心さんの試合終了の宣言を聞き、やっと緊張を解く。
(終わったか。)
危なかった。なんども負けるかと思ったけど。
(・・・っていうか、俺一応チート能力持ってるよな?いくら俺がまだ子供だからっていっても、そんな俺に負けを覚悟させるって、百代さんどんだけだし。さすが鉄心さんの孫娘ってことか?)
俺が、川神一族の理不尽さを嘆いていると、
「四季ーーーーーーーーーーーーー!!」
「は?」
「どーーん!」
「ブべらっ!?」
小雪の声が聞こえたほうをむくと、急に小雪が弾丸のごとく俺の胸に飛び込んできた。
鳩尾うった・・・。
苦悶している俺を無視して小雪が、興奮しながらまくしたてる。
「すごいすごいすごいよ四季!四季って、とっっっっても強いんだね!!」
うん。褒めてくれるのはうれしいんだが、とりあえず頭を鳩尾におしつけるのはやめようか。
あの闘いのあとにこれはさすがに。ああ!ぐりぐりすんな。
俺が小雪の攻撃?に、男の意地で耐えていると、野太い声が聞こえてきた。
「こ〜ら、ゆきちゃん。四季君も疲れているんだから、そんなことしちゃだめでしょ。」
そういって、父さんが小雪を抱え上げる。小雪がぶーぶーいってるが気にしない。あなたの息子でよかったですお父様!
「しっかし、まさか百代を倒すたあな。俺もたまげたぜ。」
「そうネ。素晴らしい闘いダタヨ。」
その声に振りかえると、そこにいたのは二人の男性。一人は俺たちを門で出迎えてくれた釈迦堂さんと、えーと?
「釈迦堂さんでしたよね?そちらのカンフースーツのお兄さんはどなたですか?」
釈迦堂さんと一緒にいたのは、カンフースーツ?を来た細目の男性。みるからに、「アチョー」とかいいそうな見ためだな。
「ああ、そういやちゃんとした自己紹介してなかったな。俺の名前は釈迦堂形部。川神院の師範代の一人だ。そしてこっちの細目が。」
「細目っていワナイ!私はルー。ルー・イー。釈迦堂と同じで川神院の師範代を任されてるネ。よろしく頼むヨ。」
「あ、はい。よろしくおねがいします。」
「ぼくを無視するな〜!」
「ああ、悪い悪い。」
俺たちが雑談していると。
「大分仲良くなったようだの。」
鉄心さんが俺たちのほうにきた。あれ?
「鉄心さん?百代さんは?」
そういえば姿が見えないが。
「ふむ、百代なら今は医務室におるよ。」
「医務室!?大丈夫なんですか!?」
もし、後が残るような怪我でもしてたら!?
「ふぉふぉふぉ。問題ないぞい。あの程度の怪我なら
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ