第二幕その二
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「リンキティンク王に会っていなかったら」
「訪問の意味も含めてなのね」
「行って来るわ」
「そうするのね」
「これからね」
「わかったわ、じゃあ留守の間はね」
ドロシーはオズマの言葉を受けてです、この娘もにこりと笑って返しました。
「私がオズマの代わりをしてるわ」
「オズの国の王女としてよね」
「ええ、だからオズマはね」
冒険に出ている間はというのです。
「冒険に出てね」
「そうさせてもらうわ」
「今は王宮にかかしさんと木樵さんも来ているから」
ドロシーが頼りにしているこのお二人にです。
「ライオンさんもいるし」
「万全ね」
「ええ、だから留守は任せてね」
「それじゃあね」
こうお話してでした、そのうえで。
今回はオズマが冒険に出ることになりました、そのことを決めてです。
出発となりましたがその時にです。
見送りの時にかかしがです、オズマに言いました。
「必要なものは全部持ったけれど」
「テーブル掛けに折り畳み式のテントもね」
「オズマ一人で行くのはね」
「うん、危ないね」
木樵も言いました。
「それはね」
「だから誰かと一緒に行くべきだよ」
「けれど今はね」
ライオンは見送りの皆を見回します、今はドロシーと彼等だけです。
「他の皆は魔法使いさんと一緒にムシノスケ教授の王立大学に行ってるかそれぞれ冒険に出ていていてね」
「私はいるけれど」
ジュリア=ジャムはいますが。
「他の皆はね」
「うん、誰かがオズマと一緒に行くにしてもね」
かかしがまた言います。
「誰もいないからね」
「どうしたものかな」
木樵も腕を組んで考えるお顔になって言います。
「これは」
「さて、どうしたものかな」
「オズマだけで行くのはよくないし」
「かといって誰もいないしね」
「僕じゃ駄目かな」
王室の歴史編纂を担っているボームさんがここで皆に言ってきました。
「姫と一緒にね」
「ボームさんは歴史書を編纂してもらわないといけないから」
ドロシーはボームさんに残念そうに言いました。
「だから」
「駄目なんだね」
「ええ、どうしたものかしら」
「私一人じゃやっぱり」
オズマも考えるお顔になっています。
「問題があるわね」
「ええ、本当に誰かが一緒じゃないとね」
「よくないわね」
「どうしたものかしら」
「王宮には僕達が残らないといけないから」
かかしは王宮の留守役は残しておかないと、というのです。
「だからね」
「うん、オズマが行くにしてもね」
木樵も困ったお顔のままです。
「オズマだけだとよくないよ」
「モジャボロさんもチクタクも腹ペコタイガーも」
それこそ王宮にいつもいるその人達がです。
「いないから」
「王立大学に行
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