暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
閑話5「夜の一族と式姫」
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
事を聞いた時...。」

「そう。私達の仲間に同種族がいたら何とも思わないわ。...と言うか、自分自身が人間じゃないのに、どうして人外ってだけで差別するのよ。」

  私なんか神様だし。人を差別ってどうかと思うわ。

「私達式姫は、陰陽師に使役されながら妖を討伐する事を生業としてたけど、今では式姫を使役する陰陽師もほとんどいなくなって...というか、陰陽師自体が少なくなっているわね。...そうなってからは、段々と式姫たちは幽世へ還っていったわ。」

「まぁ、あたし達はその生き残りみたいなものだね。」

  私達以外に生き残りがいるかは知らない。
  ...まぁ、ほとんどいないでしょうね...。

「ちなみに、今は優輝に使役されてるわ。優輝は霊力も持ってたから、契約ができたのよ。」

「あたしはちょっと事情があってデバイスになったけどね...。一応、仮初めだけど優ちゃんと契約はしてるよ。普段はかやちゃんのユニゾンデバイスだけど。」

  ...と、一気に説明したら訳わからなくなるわね。

「...まぁ、簡単に言えば、以前に優輝にお世話になってね。それ以来、優輝の家に住まわせてもらっているって訳。...他の詳しい事は別に覚えなくてもいいわ。」

「そ、そうですか...。」

  アリサとすずかは、自分なりに私達から聞かされたことを整理しているようね。
  ...まだ子供なんだし、気楽に考えればいいのに。

「それにしても...また誘拐されるだなんて...。」

「家の警備はともかく、すずかお嬢様、アリサお嬢様個人の安全性を考慮すべきでしょう。」

「そうよね...。どっちも、外出時に攫われたんだもの。」

  攫われた事に対する対策を、忍は考える。
  ...確かに、また攫われたら危ないものね。

「あ、ならこれとかどうですか?」

「これは...御札?」

  優輝が忍に渡したのは、一目で複雑な術式が込められていると分かる御札だった。

「二人がこれを見に付けていれば、危険が迫った時に知らせてくれるんです。」

「知らせるって...誰に?」

「少し手間を掛けますけど、基本的に誰にもです。それも、複数人。」

  ...なるほど。そんな術式なら複雑になるのも当たり前ね。

「でも、私達魔法もその陰陽師みたいな力もないわよ?」

「大丈夫です。これは所謂第六感的な感じで知らせてくれるので。」

  ...前言撤回。さっき言った術式なんて少し苦労するだけだわ。
  ...霊力すら持っていない人でも感知できる術式って...一体どんな術式なのよ!?

「また、掠り傷とか小さい怪我程度は負いづらくなる加護と、致命傷を防いでくれる加護も付けてあります。」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ