第2章:埋もれし過去の産物
閑話5「夜の一族と式姫」
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「...とりあえず、私の家で詳しい事情を聞かせてもらうわ。恭也はこの人を警察に届けておいて頂戴。」
「分かった。」
そう言って、恭也は男を連れてどこかへ行ってしまった。
「忍さん、この残骸どうします?」
「...回収するわ。一応、人目に付かせたくないから。」
「分かりました。じゃあ、車に運んどきますね。」
優輝はすずかの姉...忍にそう聞いてから、魔力を纏わせて操ったのか、残骸を一気に浮かせて持ち運んで行ってしまった。
....便利ね。相変わらず。
「それじゃあ、一度私達の家に行きましょうか。」
「...そうね。互いに色々知っておきたい事があるみたいだし。」
私達は、そう言う事で一度すずかの家へと向かった。
「...さて、一応夜の一族について話しておこうかしら?」
すずかの家に着き、長い長方形の机(会議室とかにある長いテーブルの事)を囲むように椅子に座り、忍がそう言って話を切り出した。
ちなみに、鮫島と呼ばれていた執事は、一度家に無事だと報告しに行ったらしいわ。
「―――なるほどね...。」
一通り、“夜の一族”について聞かされる。
聞いた限りだと、葵とかと同じように思えるけど...。
「...どう考えても実際の吸血鬼の下位互換なのよね...。」
「うーん...あたしも同意見かなぁ...。」
元々突然変異が定着した一族だし、これが妥当なのかしらね?
「あ、あの...二人は一体...。」
「...あぁ、すずかとアリサちゃんには言わなきゃいけないわね。私は優輝君から車の中で一通り聞かせてもらったのだけど。」
「じゃあ、私が説明するわ。」
戸惑うすずかとアリサに、私が説明する事にする。
「まず前提として、私達は陰陽師と言う存在に使役されていた“式姫”と言う存在なの。...陰陽師がどんなのかは大体分かるわね?」
「えっと...御札とか使って霊とかを祓う...。」
「...まぁ、ちょっと違うけど...別にいいわ。今では式姫というより式神として伝えられてるわね。式神も式神で存在していたのだけど、今では一括りになっているわ。」
これらは優輝から聞いたり、パソコンとやらで情報を集めた葵から聞いた話よ。
...私もそれなりに調べたりしてたけどね。
「式姫は幽世にいる存在が、型紙という物を媒体にして顕現しているの。...で、式姫になる存在は色々いるわ。例えば私は草祖草野姫、葵は薔薇姫という吸血鬼よ。」
「他にも座敷童や烏天狗、雪女とかも存在していたね。」
葵が補足として説明してくれる。
「吸血鬼...だから、夜の一族の
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