お前の相手は俺だ
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御室から一斉に飛び出る。
「みんな!!付いてきてる?」
「はい!!」
「大丈夫です」
通路を高速で飛びながらフェイスを目指す。しかし、そんな俺たちの前に、またしても立ち塞がるものが現れる。
「何?」
その人物を見て全員が目を疑う。そいつは、制御室でアリエスさんたちが足止めしてくれているはずのがいこつだったのだ。
「そんな・・・さっきの部屋にいたはずなのに」
「なんで俺たちよりも先に?」
「先回りされたんでしょうか?」
ここは奴等の本拠地。向こうしか知らない抜け道や近道もあるだろう。だけど、それにしても動きが早すぎる。
「突破するわよ、ハッピー!!」
「あいさー!!」
勢いで敵の間を抜けようと加速していく。それに対し相手は杖をつき、攻撃しようとする。
「見やれ、凶星の――――」
「どっけぇ!!」
攻撃体勢に入っていたがいこつ。しかし、その後ろから彼を殴る一人の青年が現れた。
「グレイさん!!」
「いいところに!!」
「助かります!!」
彼のおかげで相手は半身が無くなり、その場から動けない。今のうちに突破する!!
「ルーシィ!?ウェンディ!?てかシリル、無事だったのか!?」
「ミラさんも無事です!!」
彼の問いに答えながら、その脇を猛スピードですり抜ける。突撃されそうになったグレイさんは、上体を反らせ必死にそれを避けていた。
「ごめん!!急いでるの!!」
「ありがとうございます!!」
「そいつお願いします!!」
いいタイミングで現れた彼にそれだけ言って先にいく。しかしあいつ、なんであんなところにいたんだ?
「待ちな」
「え?うおっ!!」
「ひゃ〜!!」
前を見据えて先を急いでいると、横からロープが体に巻き付き引き寄せられる。
「シリル!!」
「セシリー!!」
隣に並んでいた二人が驚いてこちらを振り返る。だけど、今はそんな時間はない。
「二人とも早く!!俺のことはいいから!!」
「シャルル!!ハッピー!!二人をお願い〜!!」
「わかったわ」
「ごめんね!!」
先にいくように手を振りながらそう言う。彼女たちも俺たちの考えを理解したらしく、すぐに前を向いて先をいく。
「逃がすか!!」
俺の捕まえた正体。それは、ラクサスさんたちを魔障粒子に感染させたノーランだった。彼はロープを数本作成すると、ウェンディたちめがけて投じる。
「やらせない!!」
「ぶはっ!!」
ウェンディの足に届きそうになったロープ。彼女を助けるため、ノーランの顔面に口から水を噴射させる。息苦しくなった緑の髪をした男は、顔を背け、その結果ロープが少女たちに届くことはなかった。
「クソガキ・・・」
顔を拭き
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