お前の相手は俺だ
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も想定していただけに、あっさりと当たりの部屋に飛び込めたことに喜んでいるセシリー。俺たちはそのまま、巨大魔水晶の下にある、操作盤の前に立つ。
「見て!!ここ」
「「・・・あ」」
操作盤の前に立つと、ルーシィさんがすぐにあるものを見つける。
「エルザの言ってた通り、フェイスの封印が解かれたみたい」
「そんな・・・」
「ど・・・どうしよう・・・」
モニター部分にある文字を見て、他のモニターには何が書いてあるのかを確認しながら、止める方法を探す。
「ね〜、シャルル〜」
「この魔法陣使って、また封印できないのかな?」
「ダメね。完全にロックされてるわ。動かせない」
セシリーたちがフェイスの再封印ができないものかと動いてくれてるが、それもどうやらダメみたいだ。
「あれ?ここには現地での手動操作じゃなきゃ起動できないってあるのに・・・起動してる・・・?」
つまりすでに冥府の門のメンバーがフェイスの元に行っているということか。ずいぶんと速いな、奴等の動きは。
「これ・・・」
ウェンディが自身の目の前のモニターに書かれているものを見て、ゾッとしていた。
「フェイス発動まで・・・あと41分」
「「「「「!!」」」」」
チクタクと音を立ててカウントダウンされていくタイマー。その時間は、すでに、40分強しか残されていなかった。
「41分!?あとたった41分で大陸中の魔力が!?」
「時間が全然ないよ〜!!」
「どうしよどうしよ!!みんなに知らせなきゃうわぁ!!」
「落ち着きなさい、セシリー、ハッピー」
大慌てでジタバタしているセシリーとハッピーを見て、シャルルがそう言う。だけど、彼らのおかげでなんだか逆に落ち着けた気がする。
「ここを壊してもダメ!?」
「無理みたいです」
「起動も解除も、現地のみです」
この場所からではフェイスを止める手立てがない。つまり、やることはすでに決まっている。
「みんなに知らせてる時間はないわね。私たちだけでいきましょ」
「あい!!」
「オッケ〜!!」
この事を知っている俺たちでフェイスの元に行き、起動を解除する。フェイスの在処を確認していると、後ろから鈴の音のようなものが聞こえてくる。
「灰暗き、己の祈りは地獄に響く鈴の音か。照らす魔煌は大地を回復せし明星の息吹。
冥界に落ちた妖精の乙女よ、骸となりて煉獄をさまよえ」
そこにいたのは杖をついた、がいこつのような顔をした男。彼は俺たちの進路を塞ぐように仁王立ちする。
「が・・・がいこつ?」
「お面ですよ、きっと」
「二人とも!!そこは驚くところじゃないです!!」
ガクガクと震えている二人・・・いや、よく見たらセシリ
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