お前の相手は俺だ
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した。
しばらく敵の本拠地の中を走っていると、どこかから知っている匂いが流れ込んでくる。
「こっちか?」
鼻をヒクヒクさせながら、匂いの主を探していく。すると、角を曲がった辺りで、二人の少女と三匹の猫が見えてきた。
「ウェンディ!!」
こちらに気付いていないようだったので、もっとも親しい少女の名前を叫ぶ。名前を呼ばれた少女はこちらを振り向くと、笑顔になってこちらに駆けてくる。
「シリル!!無事だったんだ!!」
衝突気味になりながら抱き合う水竜と天竜。その二人の元に、ルーシィさんとセシリー、シャルルとハッピーなやって来る。
「シリル!!よかったぁ!!」
「あんた、心配したんだからね」
「全然元気じゃ〜ん!!」
「あい!!」
俺が捕まっていたことを知っていたらしく、心配してくれていた様子の皆さん。まさか睡眠薬を飲まされて捕まるとは、お恥ずかしい限りですね。
「ミラさんはわかる?」
「ミラさんも無事。だけど、敵に絡まれて戦ってるよ」
俺と一緒に捕まったミラさんのことを伝えると、安心した後、少し心配そうに顔を伏せるウェンディとルーシィさん。でも、二人は首を振ると、すぐに気持ちを切り替える。
「今フェイスが発動しちゃったらしいのよ」
「それを止める方法がないか、探してるところだったの」
ルーシィさんとシャルルから事情を聞いて驚く。もうそこまで事態が進行しているのか・・・まずいな・・・
「とりあえずさ〜、みんなで中を探そうよ〜」
「あい!!早くフェイスを止めないと!!」
「うん!!」
「そうね」
「わかった」
このままここで立ち止まっているわけにもいかない。セシリーとハッピーに言われた俺たちは、すぐにその場から駆け出す。
「どっちに行ってみる?」
「部屋の中でも探索してみよっか」
敵と遭遇する確率は上がるけど、フェイスを止める方法はどこかの部屋にあるような気がする。なので、目についた部屋に飛び込んで何か手がかりを探すということで決定した。
決定した直後、すぐ目の前に扉があったため、その中に入ってみる。
「何?この部屋」
入った部屋を見て、忙しなく動かしていた足を緩める。その部屋には、至るところにモニターが浮いており、怪しい匂いがプンプンする。
「たくさん文字が浮いてる」
「あ!!あの大きい球体、地図みたいですよ?」
「魔水晶地図・・・みたいな感じ?」
部屋の中央に宙吊りのような形で存在している巨大な球体を見てウェンディと俺がそう言う。
「制御室・・・かしら」
「いきなり当たりキタ〜!!」
やみくもに探すこと
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