第五話『未来の武神と真剣《マジ》勝負《バトル》ですか。
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、と百代は鉄心に試合終了の合図をさせるためにその場から背をむけた。
まだ死合いは続いていたのにも関わらず(・・・・・・)
トン。
「余所見とは余裕だな。」
「!?」
まさか!?
百代が首だけ振り向くと、
倒れた筈の篠宮四季がそこにいた。
片手を百代の背中に添えて。
(不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味いこれは不味い!)
武神の孫としての本能が、この攻撃を食らってはならないと告げているが、それに反して体は全く動かない。
そして、
「鬼道流奥義」
鬼道流の奥義が、
「【鬼来一発(ききいっぱつ)】。」
チュドーーーーーン!!
炸裂した!!
サイド;四季
「ハァ、ハァ、ハァハア。」
やばかった。
今のはやばかった。
新しい技を覚えていなかったら負けてたな、おい。
四季が何故無事でいるのかというと、鬼道流の奥義の一つを発動したからだ。
鬼道流奥義【鬼流し(きながし)】
相手の気の流れに自分の気を使って干渉し、受け流す技。
まさかこれを七歳児に使うとは思わなかった。
ていうか、なんだあの人。七歳であれほどって!絶対あの人も転生者だろう!!
攻撃自体も完全には受け流し切れなかったし。
俺は百代さんが吹き飛んでいったほうを見つめた。
普通ならあれで終わっただろう。
しかし、四季には確信があった。百代は、あの武神の卵は、確実に起き上がってくるだろうと。
そして、
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「ああ、やっぱりね。」
あのまま倒れていてくれればよかったのにという本音を混ぜながら四季は自分の予想通りの事態に嘆息する。
百代は宙返りをして、修練場の中央に着地。
再び、四季と相対する。
「いいぞ、最高だお前は。もっと私を楽しませろ!!」
吹き飛ばされて、傷だらけになっても、その獣のような笑みを百代は消さなかった。
それを見て四季は若干辟易する。
「俺にはそんな義務はないんですがねえ。」
「ふん!私のような美少女が誘ってやってるんだ。男ならそれにしっかり応えて見せろ!!」
自分で自分を美少女とかいうか普通。
あながち間違ってないところがムカツクし。
でも まあ、
「そこまでいわれたら、応えてみますかねえ。」
俺は静かに気を高める。
「くく
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