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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十五話 麻薬撲滅捜査を展開します。
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『グリンメルスハウゼン子爵閣下がケンプの上司なんでしょ?だったらそのグリンメルスハウゼン子爵閣下からのラインハルトの推薦をしてもらうわけよ。その方面は任せておいて。あなたたちの方はラインハルト・キルヒアイスサイドを説得してもらえればそれでいいから』

 ティアナとフィオーナは顔を見合わせた。確かにそれならばケンプも他の皆も納得はする。だが――。

「提案しておいて何なんですが、ラインハルト、キルヒアイスは協力するでしょうか?」
『何言ってんのフィオーナ。そこを何とかするのがあんたたちの仕事でしょ?』

 しれっというアレーナに、やっぱりそう来たかとあきれる二人だった。

 だが、案外二人の不安に相違して、ラインハルト、キルヒアイス、そしてケンプはあっさりと承知したのである。グリンメルスハウゼン子爵閣下直々の推薦だということで、ケンプは承知した。
 こと、ラインハルトとキルヒアイスは、サイオキシン麻薬について、蔵書で読んだことがあると言い、その弊害についても、実地で病棟などで見学したことがあると言ったので、フィオーナとティアナは驚いた。

「何を驚いている?」
「いや、だって、その、普通軍人がそこまでするかなって思って・・・」
「フロイレイン・ティアナらしくない言葉だな」

 ラインハルトが軽く笑った。ついでながら、軍属になった女性を性で呼ぶというのはどうかという問題が持ち上がり、かといってフロイラインでは「お嬢さん」となってしまうとなり、したがって「フロイレイン」という似たような呼称で呼ぶことになったことを付け加えておく。

「イルーナ姉上やアレーナ姉上に言われたことは『何事も自分の意志で探求せよ。』だ。俺はそのことを片時も忘れたことはない。フロイレイン・ティアナやフロイレイン・フィオーナもそうなのだろう?」

 フィオーナとティアナは顔を見合わせた。イルーナが何を話したかわからないが、今の話からすると、ラインハルトはうすうす3人の関係について真相めいたことをつかんでいるのではないだろうか。

「とにかく、サイオキシン麻薬の実情は放置していい問題ではない。俺も全面的に協力する。だが・・・・」

 ラインハルトはキルヒアイスを向いた。

「ええ、私たちが今指揮している艦を退艦することは禁じられています。どのようになさるおつもりですか?何か高官の後ろ盾があれば、いいのですが」
「それについては心配いりません。グリンメルスハウゼン子爵閣下が憲兵局局長ですから、その方を通じてイゼルローン要塞の上層部に話を通してもらいます。もうすでに教官・・・あ、いえ、イルーナ先輩を通じて連絡が言っているかと思います」

 呼びなれない言葉をぎこちなく発したフィオーナが、次に、ケンプ指揮官に会いに行きませんか、と提案し、ラ
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