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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第527話】
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ると――。
「主君、これから向かう先までは私が護衛しよう。 ――というよりも、目的の場所までは私は行くことが出来ないのだ」
「そうなのか? ――というか、眠ってたんじゃ……」
「あ、それなら私が起こしたんだよ♪」
がさがさと草むらが揺れ、現れたのは美春だった。
「美春!?」
「あはは。 簪、ごめんね、連絡取れなくて」
『……無事なら安心。 でも、連絡しなかったのは……?』
「よくわかんないんだけど。 たまに連絡不可能な場所があるんだよね。 ……それに、私も森の奥にはいけないっぽいし」
原因不明――といいたいが美春と雅の共通点はISコアという事だ。
何かしらの要因があるのかもしれない。
「それよりも主君、急ごう。 ここに止まっていてはまた異形の者が訪れるやもしれない」
「そ、それは嫌だな……。 二人とも、行こう」
「うん」
「うむ」
美春、雅共に頷き、俺達は更に森の奥へと進んでいく。
土の臭いに草の質感等、妙にリアルなこの世界――暫く進むと、明らかに森には不釣り合いな洋館が見えた、硬い鉄格子の大きな門で封印されてる様に見える。
まるでジェイルハウスの様だ。
『……さっきまであんなのは無かった筈』
簪のその言葉に疑問を抱く。
俺が来たことでその何者かはこの電脳世界を弄ったのだろうか――そう思った矢先、耳をつんざく様な咆哮が洋館から聞こえてきた。
「主君、何かがくる……」
「うん。 ……美春も感じる、殺意を持った何かが……!!」
二人は警戒し、雅はしゅらんっと刀を抜いて構え、美春は村雲・弐式を身に纏う。
俺もそれを見てイザナギを纏おうとするのだが――。
『ヒルト、電脳世界ではISは使えない』
簪の言葉通り、呼び出しても反応は無かった。
美春が使えるのはやはりコアというのもある上にイレギュラーなのだろう。
雅は逆に今コアのみの存在だ、呼び出せないのも頷ける。
額から流れる汗を拭う、吠える咆哮は僅かに地面を揺らした刹那、洋館のドアが力任せに吹き飛んだ。
「アアアアアアアアアッッッッッッ!!」
咆哮と共に現れたのは異形の青い巨人、歪な頭部に顔の半分以上の大きな目、鷲のような大きな鼻――。
「ひ、ヒルト! あ、あんな生き物初めて見たよッ!! 何て生き物なの!?」
美春は初めて見る異形の生物に興奮したようだった、ぶっちゃけ俺にはあの生物の正体がわからない。
……だが、最近見たゲームの動画に出てきた化け物に近いイメージだった。
ドアを吹き飛ばした青い怪物――ズンッズンッと
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