Chapter U:Xenogenesis
第05話:initium
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ーム》に二階建ての一軒家が繋がっているような造りになっており、とてもダンジョン制覇を狙う集団の本拠地には見えない。
そして教会の奥へと進んでいくと、一つの扉があった。
「ベルよ、開けてみろ。」
「は、はい。」
ラインハルトに促されてベルが扉を開けると――
「え?」
そこには階段があった。地下へと続く方の。
「行くぞ」
「え、は、はい!」
そこから下へ降りて謎の地下道を歩くこと5分。そこには大きく『Z』と書かれた扉があった。
そして、その扉を開けると大きなホールの様な空間があった。闘技場のように中央に向けて低くなっており、周りには観客席のように100人程度は座ることが出来るようになっている。
そんな中ベルの目を惹いたのは中央に存在する大きな『円卓』だった。その周りに椅子が13個あり、それぞれ背もたれに『T』〜『]V』と書かれている。そして13個のうち5個の席に人が立っていた。
各々がラインハルトに向けて仰々しく礼をしている。
「ご苦労。諸君、座りたまえ」
そしてラインハルトの指示によって5人が席につく。
ベルは緊張して黙ってラインハルトの後ろについているだけだったが、5人のうちの3人――白髪の男と子供(?)に赤毛の女性の視線が突き刺さりビクビクとしている。
「さて、諸君。昨日連絡した通り、本日からこの少年を我々の部下として加える。」
「え、えっと...ベル・クラネルです!よろしくお願いします!!」
挨拶が終わると、5人が一様に此方に近寄って来た。
「はろはろーベル君。ルサルカ・シュヴェーゲリンよ、よろしく!」
「シャキッとしろ!」
「あいた!」
そして最初に挨拶してきた少女――ルサルカがもう一人の赤毛の女性に拳骨を落とされた。
「ちょっと〜、こっちは緊張を解してあげようとやったのに〜」
「ケジメをつけろと言っている。場の空気を弁えろ。」
「まあまあ、別に良いじゃない。あ、私はリザ・ブレンナーよ。よろしくね。」
「はぁ...エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグだ。」
そして女性陣3名の紹介が終わり、続いて男性陣2名だ。
「ヴォルフガング・シュライバーって言うんだ。シュライバーって呼んでよ。」
「ヴィルヘルム・エーレンブルグ。ベイでいい。」
少し威圧的ではあったが、一応名前は教えてくれたので、思ったよりも怖い人たちでは無い...と思いたい。
「ここにいる以外に数名の部下がいる。出会う機会があれば挨拶しておけ。」
「えっと、部下って言うのは?」
「我々は『聖槍十三騎士団・黒円卓』という組織だ。つまり、正規メンバーの席が13個しかない。そこは分かるな?」
「は、はい。分かります。」
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