暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第27話「姉妹対決×2」
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っ!?」

  炎弾を放ち、鞭の動きを阻害します。
  その瞬間、私は瞬時加速を使い、姉様の懐へ飛び込みます。

「焼き尽くせ...!ブラストファイアー!!」

  急いで鞭を私に当てようとしますが、遅いです!
  炎の砲撃が、姉様を呑み込み、地面へと直撃します。

「っ....。」

  ...姉様も代表候補生は伊達じゃないらしく、引き戻していた鞭が当たっていました。
  ですが、今のでだいぶ削れたはずです...!

「.......?」

  ふと、そこで辺りに漂うモノが目に入ります。

「(...金色の...鱗粉...?)」

  そう、それは姉様が鞭を激しく振り回し始めた時から現れていた鱗粉。
  ...そんな鱗粉に、私は途轍もない危険性を感じました。

「.....喰らいなさい!!」

「しまっ....!?」

  先程の攻撃で吹き飛ばされ、鱗粉の範囲外に行った姉様がそう叫びます。
  それと同時に嫌な予感が膨れ上がり、咄嗟に防御態勢を取ります。

  ...瞬間、鱗粉が粉塵爆発の如く炸裂しました。







       =out side=





「ふふ、あはははははは!!!」

  鱗粉による爆発にアリーナが包まれる中、ユリアは高笑いしていた。

「あはは!所詮出来損ないね!あっさりやられたわ!」

  爆発による煙幕を見ながら、ユリアは勝利を確信する。

「ふふ...でも、まだ終わらせないわよ...。私に歯向かった事、後悔させてあげるわ!」

  そう言って、ユリアはおそらく地面に落ちたであろうユーリを探そうとする。
  しかし....。



「【...操縦者の一時気絶を確認。これより白兵戦モードに移ります。】」

「....え?」

  爆風の中からユーリの、しかし機械的な声が聞こえる。

「【SE消耗50%。内、“魄翼”展開に45%。改良を薦める。】」

「な....あ...!?」

  煙が晴れ、ユーリの姿が露わになる。
  だが、その白を基調とした機体は赤く染まり、ユーリの瞳は暗かった。
  そして、その背には赤黒い羽のように揺らめくナニカがあった。

「【対戦相手、ユリア・エーベルヴァインを確認。操縦者の記憶から印象をシミュレート....。個人的怒りにより、これより“八つ当たり”をします。】」

「な、なにを...!」

  機械的に喋るユーリ...いや、ユーリのような“ナニカ”。
  その言葉を一瞬理解できなかったユリアに、ソレは一気に接近した。

「っ...!?くっ...!」

「【遅い。】」

     ―――バチィイッ!!

  接近するソレ
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