第2章:異分子の排除
第27話「姉妹対決×2」
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からは、私自身の目で確かめます。」
「...いつになく強気だな。」
「私の手で、成し遂げたいですから。」
母様のためにも、過去の私とは違うと証明するためにも。
...ここからは全て、私の戦いです。
「....頑張れよ。」
「はいっ!」
桜さんに元気よく返事を返し、私はアリーナへと飛び立っていきました。
「...来たわね。出来損ない。」
「ええ。来ましたよ。....母様の名を穢した者を倒すため。」
かつて、エーベルヴァインの歴史を母様に見せてもらった事があります。
...その歴史には、少なくとも姉様みたいな人物は存在していませんでした。
「...由緒正しきエーベルヴァインの血は、私が引き継ぎます!...母様の、エーベルヴァインの名は、私が守って見せます!!」
「思い上がらないで頂戴!出来損ないが!」
私は変わる。その想いで、大きく宣言をする。
それと同時に、試合が始まり、姉様が仕掛けてきた。
鞭型の武装を用いた、舞うような動き。
「...その、程度...!」
しかしそれを、私は同じく舞う様に躱します。
「あはは!結局避けてばかりじゃない!なら、存分に舞って、そして堕ちなさい!」
「....バルフィニカス!」
目の前に来た回避できそうにない鞭を、バルフィニカスで切り払います。
「【....言い忘れていましたが、シュテル、レヴィ、ディアーチェ。...今回の戦い、あなた達のサポートはいりません。...私自身の力で勝ちます。】」
〈...了解しました。〉
〈ふむ...良い機会だ。自分だけの力を見極めてみるがよい。〉
迫りくる鞭を切り払いながら、私は皆にそう忠告しておきます。
〈え〜!ボクも一緒に戦いたいよー!〉
〈ええいレヴィ!空気を読まんか!〉
〈...なーんてね。頑張ってねユーリ!〉
皆、分かってくれているようで、応援してくれました。
...これは、ますます負けられませんね!」
「(なるほど。さすが専用機を持つだけはあります。なかなか近づく事の出来ない、近距離も遠距離も対応できる鞭型の武装。....厄介ですね。“普通なら”。)」
姉様の戦法を見て私はそう評価します。
...なにせ、私の身近には“普通”から圧倒的に離れた域にいる人がいるのですから。
「(この程度の攻撃、生身の桜さんの方が強いです!)」
一度鞭を切り払い、少しの間が出来た瞬間。私は目を瞑り、バルフィニカスを肩に掛けるように持ち、構えます。
「観念したようね!じゃあ、大人しく...堕ちなさい!」
「......。一閃!」
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