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トリコ 〜 ネルグ街出身の美食屋! 〜
美食屋、師の誘いで原作に介入する?
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じら
【分類】 魚乳類
【捕獲レベル】 1以下~29
【生息地】 深海
【価格】 未毒化一匹/1億・毒袋完全除去一匹/3億・毒化一匹/0(闇ルートで800万)・身:100g/92万



深海の珍味 と呼ばれる、フグと同等の大きさの小型の鯨。その小ささから、 ミジンコ鯨 とも呼ばれている。
本来は体長6メートルもの大きさを持っているが、浅瀬で成魚になるまで成長した後、深海で産卵時以外を過ごす習性を持っており、深海へ移り住む際にその水圧の変化で50〜60cmにまで縮む。
これによって旨みが凝縮され、最高の味になる。しかし、同時に老廃物も凝縮されて毒袋を形成する。


毒袋と毒化
フグ鯨を捕獲・無毒化する際に最大の障害となるのが、中に猛毒の神経毒を溜め込んだ毒袋である。
その致死量は0.2mg、摂取してしまったら人間で30~1時間で死に至り、マウス10万匹を殺せる。
毒袋は破けやすく、直接的な刺激はもちろんのこと、フグ鯨が刺激をほんの僅かでも感じただけでも破けてしまう。
その場所には個体差が大きくあり、完全に取り除ける料理人は世界を探しても10人もいないといわれている。
袋が破けてしまうとその毒は全身に回り、全ての部位が毒に侵されてしまい、食用にできなくなってしまう。
この状態を 毒化 といい、IGOは毒化したフグ鯨の流通を禁止しているが、毒化しても味の変化はないため闇ルートで取引されており、多い年で10万人も中毒死している。



このフグ鯨はグルメ界の食品ではないが、それでも最高級の食材で、特にフグ鯨のヒレで作るヒレ酒は、のん兵衛の次郎さんの好物でもある。


「そういえばフグ鯨が産卵のために浅瀬にくるらしいという情報がありましたが、それですか?」

「おう、しばらくヒレ酒飲み放題じゃぞい」

そういって笑う次郎さんの顔は満面の笑みだった。全く本当に酒が好きだなこの人は。

「まあ付き合いますよ。子供ガキどもにも食わせてやりたいですし、マッチたちへの土産にもなりますから」

「おおー!それでこそわしの弟子だわい。それじゃあ行こうかの?」


そうして俺と次郎さんは列車に乗って、フグ鯨が現れるという浅瀬へとむかうのであった。







……あれ?そういえばこれって初の原作介入じゃね?



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