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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十四話 お食事中の邪魔は厳禁なのです。
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奴らを撃退して再起不能にして見せるのに。いや、むしろ帝国と反乱軍との間に恒久的に戦果を交えない方法を考えてやるのに」
「それは、どういうお考えですか?」

 ラインハルトはそっとあたりを見まわした。

「キルヒアイス、お前、帝国の政治体制と同盟の政治体制、どっちがいいと思う?」
「!!・・・・それは!!」
「心配するな。遮音装置によって、俺たちの会話は聞こえないし、それに今艦橋にいるのは俺たち二人だけだ。盗聴もない」
「・・・・ならばいいのですが。そうですね、わたくしにはどちらも同じような気がいたします。どちらにも長所はあり、どちらにも短所はあるかと、思いますが」
「その通りだ。建前を言えば、まず帝国の方は皇帝の意志が迅速にいきわたり、物事を決定しやすいということだ。そして民主主義とやらを掲げる自由惑星同盟と称する反乱軍の方は、民衆がすべての物事を決定し、民衆の監視のもと、民衆から選ばれた代表者がそれを執行する。民意が反映しやすいというやつだ」

 キルヒアイスはうなずくが、ここでラインハルトの口元には皮肉さと冷笑さが浮かび上がった。

「だが、実際には違う。今のゴールデンバウム王朝の皇帝は貴族共の傀儡に成り下がっている始末だ。自分では何一つ出来ず、睨まれた皇帝は暗殺されるか幽閉される。フン」
「ラインハルト様!」
「わかっている。そして、同盟とやらも同じようなものだ。汚職が進み、民意は離れ、それぞれが自らの利権を争っている。まったくバカバカしいが、もっとバカバカしいことがある。意志決定は、最高評議会とやらによって決定されているという。密室の議会という表現がぴったりくるな。それは帝国と50歩100歩だ。そしてそれを選ぶ権利は市民に与えられているとはいえ、今の同盟の投票率は半分を下回っているそうではないか」
「ラインハルト様、そんな情報をどこで――」
「驚いたような眼をしているが、キルヒアイス、お前だって、ひそかに端末から情報を調べ上げているだろうが」

 ラインハルトはニヤリと笑って見せた。

「・・・ラインハルト様には、ごまかしはききませんね。ということは、ラインハルト様も――」
「あぁ。もちろん匿名だ。バレる様な真似はしない。話を元に戻すが、今の同盟の現状はそう言うことだ。これでは、民主主義とやらの皮をかぶった全体主義国家と言われても仕方がないとは思わないか」
「そう思います。市民によって建国されたはずの同盟が、市民の意志を反映していないとは、皮肉なものですね」
「その通りだ。だが、帝国とてそれは同じだ。いや、むしろもっとひどい。キルヒアイス、先日俺たちは輸送艦隊の護衛で辺境惑星に赴いたことがあったな」
「ええ、とても忘れられる光景ではありませんでした」

 ラインハルトが中佐になり、巡航艦の艦長にな
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