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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十四話 お食事中の邪魔は厳禁なのです。
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保、そして長期的な制度の下積みに専念しましょう)

* * * * *

 イルーナ・フォン・ヴァンクラフトがそのような思いを胸に抱いていたころ、一つの事件があった。第五次イゼルローン要塞攻防戦の陰に隠れてしまったが、帝国歴483年9月13日、多少原作OVAと時期が異なるものの、アルレスハイム星系での会戦が行われ、指揮官だったカイザーリング中将の艦隊が一方的に同盟軍にたたかれ、壊滅したのである。
第五次イゼルローン要塞の同盟軍撃退をなしえていただけに、この敗北は帝国の権威を失墜させるとして極秘にされていたが、イゼルローン要塞駐留部隊はそれを知っていた。

 何故なら、敗北したカイザーリング艦隊の残存部隊が、補給を受けにイゼルローン要塞に寄港したからである。どの艦も損傷がひどかった。ある艦は黒煙を吹き上げており、ある艦はまるで射撃演習場の的の様にハチの巣になっており、また、ある艦は前部艦首が吹き飛ばされて、大きくねじくれたような形になってしまっている等、いかに帝国軍が無様にやられたのかを目の当たりにすることができた。

「これは、ひどいな」

 軍港に入ってくる艦隊を艦の艦橋から眺めながらラインハルトは顔をしかめた。彼らのヘーシュリッヒ・エンチェンは訓練から帰還して軍港に係留されていたが、そこにこのカイザーリング艦隊が入り込んできたというわけだ。

「ええ、よほどのことがなければ、こうまで一方的には叩かれません」

 キルヒアイスの言葉に、ラインハルトはうなずいた。

「指揮官が無能だったのか、あるいは反乱軍の奴らが上手だったのか。いずれにしてもいったい何万人の将兵が犠牲になったのか、それを思うと情けないな」
「はい」
「俺が聞いたところによれば、今回のアルレスハイム星系での会戦は戦略的にも何の価値もない戦いだったそうだ。アルレスハイム星系及びその周辺には、特にこれと言って惑星資源もなく、また、基地などを建設できるような戦略的に意義のある拠点でもない」

 ラインハルトは艦長椅子に座って背をもたせ掛け、足を組んだ。

「どういう動機かは知らない。帝国軍上層部が、先のイゼルローン要塞の攻防戦の撃退勝利に酔ったのか。あるいは哨戒艦隊を蹴散らして橋頭堡でも築こうと思ったのか。いずれにしても一個艦隊を派遣して、逆に同盟軍に敗北したというわけだ。無用の出兵というわけだったな」
「情けない事です。上層部の気まぐれで兵が死んでいくことこそ、もっとも忌むべきことなのですが・・・・」
「その通りだ」

 ラインハルトはうなずいた。

「俺にはまだ力がない。見識も浅い。イルーナ姉上やアレーナ姉上に言われて辛抱はしているが、正直居ても立っても居られない気持ちにはなる。俺にもっと力があれば、こんな無用な出兵などさせず、反乱軍の
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