突破口
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ら、戦いを続行します。
シャアアアアア
風を切る音と共に私に向かって翼を広げた悪魔が飛んできます。
「天竜の・・・翼撃!!」
両手を広げて風を放つ。それを受けた敵は押し返されていきますが、仲間に乗っていた他の悪魔たちがこちらに一斉に降りて奇襲してきます。
「天竜の・・・咆哮!!」
すぐ目の前まで迫ってきていた敵。ですけど、私が素早くブレスを放つと、なんとか彼らを凪ぎ払うことができました。
「ルーシィキーック!!」
「MO!!」
向こうではルーシィさんとタウロスさんが共闘して次々に敵を倒していきます。途中ロキさんが勝手に現れましたが、彼は戦闘が得意なこともあり、ルーシィさんの力となっているみたいでした。
「クソッ、どんだけいるんだ?」
「キリがねぇ」
「動けねぇラクサスたちも守らなきゃいけねーし」
皆さんが敵を次々に圧倒しているにも関わらず、四方から敵兵は絶えず私たちに襲い掛かってきます。
「なんで病人まで連れてきた!?」
「そうしなきゃ、ギルドごと吹っ飛んでたんだよ」
魔障粒子に犯されてしまい、動くことができないラクサスさんやフリードさんたち。彼らも守りながら戦わないといけないし、シリルたちも助けなきゃいけない。なのに、私たちはここから先に進むことが全然できません。
「それにしても、突破口がねぇ」
「どうやって城にいけばいいんだ?」
ただ耐えている状況に苛立ちを募らせているロメオくんとワカバさん。でも、二人のいう通り、ここからどうすればいいのかな?
「この重力場のせいで、うまく翼も使えないし」
「敵が多すぎて先に進めないよ〜」
シャルルとセシリーたちの魔法で一気に先に進めないかとも思いましたが、どうやら難しいみたいです。
「オイラたち今下の面にいるから、上にいくには・・・」
「どうすれば・・・」
「こんなところで消耗している間にも・・・エルザたちが・・・」
徐々に疲労が蓄積し、押し込まれてきています。
「突破口はまだ見つからんのかぁ!!」
マスターがそう叫ぶと、地面の一ヶ所が大きく膨れ上がります。そしてそこから、黒い煙が上がりました
「なんだ!?」
「地面が・・・」
煙が晴れると、そこには巨大な穴ができています。その中から現れたのは仮面を被った女の人と、捕らわれたと思われていたエルザさんが出てきました。
「エルザ!!」
敵だと思われる女性を吹き飛ばすエルザさん。彼女が現れた穴を見て、全員が同じことを思い付きました。
「突破口!!」
地面に空いた巨大な穴。その中を通って上の面に進めばいい。突破口を見つけた妖精たちの反撃開始です!!
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