突破口
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ているラボでは、ラミーが目の前の女性を改造するために動き出そうとしていた。
「外が騒がしいなぁ。ま、いいけど。まずはね!!そのキレイな顔をグチャグチャに!!ファッファッファッファッファッ」
ラミーがそう言うと、ミラの体に絡み付いている触手から彼女の体に悪魔因子が流し込まれていく。それは、ミラの血管を通って全身に広がろうとしていた。
「ファッファッファッファッファッ♪どう?悪魔の因子を流し込まれる気分は?」
意識のないミラを笑みを浮かべながら見ているラミー。その間にも、ミラの体からは悪魔の因子が流し込まれた血管が浮き出ていた。
「お前は今から醜く醜く〜く生まれ変わるの!!」
不気味な笑いをしながら目の敵にしていたミラの顔から血管が浮き出ているのを見て楽しそうに腰を振っているラミー。彼女はミラが無様な姿になるのをより近くで見たいのか、ケースに顔をピッタリとつける
「悔しいのぅ、悔しいのぅ」
いい気になっていたラミー。しかし、ここで一つの誤算が生じる。悪魔の因子を流し込まれているミラ。彼女の目がカッと開き、ラミーはギョッとする。
それと同時に、彼女が入れられているケースに次第にヒビが入っていき、ガラスが壊れてしまった。
「ひぃぃぃ!!な・・・何!?何よこれ!?」
何が起こったのか理解できずうろたえるラミー。そんな彼女の前に、触手に絡まれた銀髪の女性が歩み寄る。
「ごめんね、悪魔因子は元々持ってるの。サタンソウルを使うために。おかげで復活しちゃった」
ミラが意識を取り戻した理由。それは彼女自身が悪魔の魂を体内に入れていたから。悪魔に改造するためにラボに連れてきたことが、彼女を復活させてしまうきっかけになったのであった。
「ひぃぃぃ!!」
バタバタとしながら後ろに逃げていくラミー。彼女は後ろを見ないでミラから距離を取ったため、後ろにあったケースに激突していた。
「!!」
慌てるラミーを見下ろしていたミラ。彼女は後ろから何かを感じ、そちらを振り返る。
「・・・シリル!!」
そこにいたのは自分と同じようにガラス張りのケースに閉じ込められていたシリルだった。
「待ってて。今助けるから!!」
彼女は自分にまとわりついている触手を脱ぎ捨てると、仲間の少年が入っているケースを片手で粉砕する。
「ファーーーーー!?」
かなりの強度を誇るそれを魔法も使わずに破壊した魔人を見て、絶叫しているラミー。ミラはケースが壊れたことで液体が流れ出て、支える力を失ったシリルを抱き抱える。
「シリル!!しっかりして!!」
触手を引き剥がした後、体を揺すりいまだに目を閉じている少年を起こそうとするミラ。しかし、なかなかシリルの目は覚めない。
「シリル!
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