突破口
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
がウソをついているようにも見えず、ノーランたちは困惑していた。
「何事だ」
「アンダーキューブを映しますわ」
近くのモニターを操作して影の正体が何なのか確認しようとするセイラ。彼女が操作すると、冥界島の下面から見える景色が映し出される。
「これは・・・」
「なーーーーっ!!」
映像を見たと同時に衝撃を受けるセイラとフランマルス。そこに映っている四つの小さな影。それは、ハッピー、シャルル、セシリー、リリーのエクシードたちだった。
「猫?」
「あれは確か、妖精の尻尾の!!」
フランマルスは先頭を飛んでいるハッピーに見覚えがあった。ナツが冥府の門の本拠地に殴り込みに来た際、交戦したのがフランマルスなのだが、その時ハッピーもナツのそばにいたため、フランマルスは覚えていたのだった。
(取り逃がしましたね、シルバーしゃん)
ナツに苦戦を強いられていたフランマルス。彼に代わりナツを捕まえたのはシルバーと呼ばれる男。しかし彼は、ナツは捕らえたものの、ハッピーを運悪く取り逃がしてしまったのであった。しかし、今はそんなことどうでもいい。
「確かに四匹しかいないようだけど・・・」
「あんな小動物から、多数の魔力反応だと?」
報告に来た兵隊たちのいう通り、彼らの本部に迫ってきているのはわずかに四匹。しかし、いまだにレーダーは多数の赤い点を示しており、どういうことなのかわからないキョウカは困惑の表情を浮かべる。
「キョウカ様。手に何かを持っているようですわ」
すると、映し出されている映像からセイラがハッピーたちが持っているものに気付いた。それを拡大して見てみると、トランプのようなカードを四匹の猫たちはそれぞれ持っている。
「カード?」
そのカードこそが多数の魔力反応の正体だった。セイラの命令通り、超濃縮エーテル発光体をギルドに仕掛けたエルフマン。そこに彼の様子がおかしいことに違和感を覚えたカナがやって来て、エルフマンが操られていることを察知。抵抗するエルフマンを以前会った男に教えられた魔法でカードした彼女は、すぐさまギルド内にいる全員をカード化し、翼を持つハッピーたちエクシードに全員を持ってギルドから脱出させたのであった。
「あのカードは妖精の尻尾の魔導士ですぞ!!」
「なんだと?」
「そんな・・・」
「カード化の魔法・・・気転が効く奴がいたもんだな」
慌てるフランマルスに驚くキョウカ。そして、信じられないといった表情のセイラに感心しているノーラン。その間にも、四匹の仲間を引き連れた猫たちは、グングンこちらに向かってくる。
「私の失態・・・」
目を見開き呆けているセイラ。その彼女
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ