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【フェアリーテイル】星の導きのままに<私は…僕は、罪深き星霊だから…>
出逢い編
Storia-雪降ル夜-

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真っ白な花弁が頬に落ち、溶け、濡れた。

彼女の暖かな雫によって。



カレン。カレン。カレン__。



間接的に行ってしまった罪。
詠みもしなかった消滅。

花弁は溶け、落ちるを繰り返す。


問は開かない。カレンを殺した罪により。



問に帰れなくなった。それは、彼女の生けれる場所が消えたという事を示す。それイコール、存在を否定された。空に帰れなくなったのだ。たった一つの望みで。


出逢った時のカレン。

初めて呼び出してくれたカレン。

信頼してくれたカレン。

愛してくれたカレン。


___変わったカレン。



私達を大切に、信頼してくれて、愛してくれたカレンはある日を境に変わった。

自らのスランプと老いにより。



何が大切かを分からなくなって、老いを思い知らされた時に人は醜く変わる。

アリエスに暴力を振るうようになった。

私達を信頼してくれなくなった。


それらに怒り、哀しみ、飢えが浮かんだ。

だからまた彼女に昔に戻ってほしかった。


何が大切か、再び思い出してほしかった。



また、私達を愛してほしかった。



たったそれだけの望みは、

もう叶えられない。





生命力が奪われる。身体が冷えていく。


もう、死を待つのみ。彼女に罪を償うのみ。それが唯一の私の今、生きる意味。



そんな時、



「…っ、お前大丈夫か…!?」

「…ぁ、」



彼に出逢った。
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