冴島 大河
第二章 裏切者
第五話 3人を超える者
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通りなら、厄介な人が相手になりますね。喜瀬、宮藤、足立の3人の兄弟分になるので」
「兄弟分……」
「あの3人が認めた男です。そして3人を軽く超える力もあります」
浮上する、Yという男。
宮藤が怯える、兄弟分。
厄介な相手の存在に、胸がざわつく。
これが本当なら、3人を超える存在なのだ。
宮藤で苦戦した冴島に、戦える自信は無い。
やはり今は……。
「桐生を助けに行くしかあらへんな」
秋山を含む3人が、同時に頷く。
見知らぬ山奥に、桐生がいる。
行くしか無い、そう考えた瞬間。
「あっ秋山さん!冴島さん!」
慌てて部屋に入ってきた、1人の男。
大量の汗を流す、麻田だった。
足立とともに、事務所に残っていたはずだったのに。
「どうした!?」
「じ、事務所が燃やされて!!気付いたら、組長も居なくて……」
心が締め付けられる。
嫌な予感が、冴島を襲う。
足立の言葉は、いろいろと怪しかった。
大吾を助けに行こうとした際も、先に行っててくださいと言ったきり合流もしてこない。
裏切られるのは、勘付いていた。
だがそれは、足立の裏に誰かいるという事を示している。
まさか、Y?
「一旦、ワシの事務所行こうやないか」
「神室町ヒルズですね。冴島さん、麻田、秋山さん行きましょう」
今は一回、この考えを忘れよう。
冴島は、桐生奪還に向けて動き出す。
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