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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第526話】
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「そうか。 ……ならば手を貸そう」
その言葉を聞き、俺は驚きの表情を浮かべると共に聞き返した。
「え? 良いのか……仲間じゃ……」
そう俺が聞くと、女性はISを身に纏う――。
「私は君に負けた。 ……それ以前に、同じ部隊だが仲間意識は無い。 ……ああいう輩が私は嫌いだ」
「……信じてもいいのか?」
「……君が私を信じると言ったのだぞ?」
確かにそう言った――だがそうこうして楯無さんが連れ去られても、仮に一人で戦っても楯無さんを人質にされる可能性があった。
「……わかった、協力……してほしい」
「あぁ」
静かに頷き、粒子展開させた閃光手榴弾を用意する女性。
対閃光防御をすると同時に、通路に手榴弾を投げ、ガランッガランッ!と音を立てて跳ね、転がった。
その音に気が付いた部隊の一人が――。
「閃光手榴――」
その言葉を遮るように、目映い閃光と爆発音が通路全体を包み、轟くと同時に飛び出す俺と女性。
耳鳴りと目眩が襲い、六人はフラフラになる中――。
「グォッ!?」
「ガハッ!?」
「ぎゃあああっ!?!?」
強烈な一撃を三人に叩き込む俺、一人は身体が九の字に折れ、膝から倒れ、一人は通路の天井に叩き付けられる一撃を食らい、地面へと落下。
もう一人はISの拳がめり込む程の一撃を叩き込み、通路の壁へと叩き付けられる。
残った三人も、協力するといった女性――ファング・クエイクの拳による強烈な一撃を受けて沈んだ。
「楯無さんっ!!」
閃光手榴弾の強烈な爆発音と閃光によって意識が朦朧としてるのか、返事がなかった。
更に悪いことに腹部を撃たれたのか着ていた制服を真っ赤に染めていた。
「君、私に任せてくれないか」
「な、何を……」
聞く間もなく、粒子展開された簡易救急キットを取り出すと直ぐ様止血剤と応急処置を施す女性。
その手慣れた手付きに、俺はただただ見ている事しか出来なかった。
「……出血に関してはこれで大丈夫。 弾の貫通した後があった。 もし体内に弾丸が残っていたら危なかっただろう」
「…………」
「それと、モルヒネはあるのだが出来れば使いたくない。 後遺症が残らないとも限らない。 ……それに、まだ若い、人の生命力というのは意外とあるものだ。 ……痛みはあるが、痛みがあるからこそ、人は生きてると実感出来る」
そう説明し、ISを解除した女性――。
「……あ、ありがとうございます」
「……いや。 私は君に負け――ううん、君の人柄が私にそうさせた。 ……此方こそ、お礼が言いたい。 ……
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