フェイス・・・起動
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ードは、彼らのその声が気になっているらしく、静かにさせようとそう言う。
「来たのか?ついに」
「ジェラールが見付かったんですか!?」
「いいから黙っておれ!!」
画面に食い入るノーランと興奮しているフランマルス。そして、自身の超古文書によって映し出されている画面をじっと見つめているクロフォード。
「ジェラールが見つかったのですか!?」
「それ以上のことだ」
「それ以上・・・だと?」
フランマルスの問いに笑みを浮かべて答えるクロフォード。彼のいうことがわからず、ノーランは眉を潜める。
クロフォードは動かしていた手を止めると、席から立ち上がり階段を降りていく。二人の悪魔は、彼の後をついて先程のことについて問い質す。
「ねぇ元議長様。ジェラールが見つかったのですかな!?」
「それ以上のことって、どういうことだ?」
興味津々のフランマルスとノーラン。それに、クロフォードは得意気な表情で答える。
「言葉通りの意味じゃ。鍵の譲渡に成功したんじゃ!!我が超古文書によって!!」
「「・・・は?」」
意味がわからず微妙な表情のフランマルスとノーラン。しかし、彼らのその顔を見ても、クロフォードは得意気な表情を崩すことなくいる。
「つまりじゃな、ジェラールの持っている鍵が、ワシの権利になった!!」
「議長様に!?」
「そうじゃ。同じ原理を利用して、適当な奴に鍵を譲渡すれば、そいつを殺して封印が解ける!!」
自らの魔法、超古文書を用いて絵を見せながら二人に説明するクロフォード。しかし、この二人は半信半疑だった。
「適当な奴・・・ていうと?」
「そんなの誰でもいい!!捕まえた妖精の誰かでいい!!」
ノーランの問いに強い口調で答えるクロフォード。それを見たフランマルスが、口を開く。
「ちょちょちょちょ!!ちょっと待ってくださいよ?今最後の鍵が、議長様になってるということですかな?」
「だからそう言ってるだろ!!こんな方法があったとは・・・我ながら超古文書の力は凄まじい!!これでフェイスの封印が解けるぞぉ!!世界は我々のものだぁ!」
両手を広げて高らかにそう言う元議長を見ても、二人の疑問は解けない。その理由は、今までの鍵の情報についてのことがあったからだ。
「ええ?あれほど厳重に隠蔽されてた鍵が、こうもあっさり譲渡されるとは、信じ難いですな」
「それが元議長の力と権限じゃ」
「その話・・・本当か?」
「ホントも何も、それがワシのスーパ―――」
嘘なのではないかとカマをかける二人に胸を張って答える元議長。その老人の体から、血が吹き出す。
「ではこれで、封印が解けるとい
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