06 分岐―あらたなであい―
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。
確かに禍々しい気配だ。
それに体から紫色の光が漏れ出ている。
「喰らえ!」
ジー二アスがファイアーボールを当てるも紫の光に阻まれてしまった。
「嘘でしょ!?」
「あの魔物に魔法は聞かないようだな……かといって剣では届かない」
「じゃあどうすんだよ!」
ロイドが叫ぶ。
『あーもう!見てらんないわね!』
「なんだ!?」
俺達の目の前にイヴが出てくる。
幻獣界にいるはずじゃ……
『幻獣界にいるはずじゃって顔ね。あんたを放っておいたらまた何かに巻き込まれると思ってついてきたのよ!案の定巻き込まれてるし!』
「……」
「結局、心配して助けに来てくれたんだろ?イヴはいい奴だよな!」
『ふ、ふん!家族だもの心配して当然よ!それより助けてあげるから私を召喚しなさい!』
ロイドの言葉でイブは顔を赤くしてそっぽ向く。
俺はイブをじっと見る。
「……」
『こいつらはオメガの欠片にのっとられてるわ、私達を召喚しない限り倒せない』
「……」
『……わかってるわよ、私達の力はそんなに使っていいものじゃないって。でもオメガが関わるなら仕方がないわ』
リヴァイアサンを召喚した時は、オメガ本体(すごく小さな欠片。と言っても強力)が出てきたから迷わず使ったが、今回もソイルを使わなければいけないのか……
『召喚しなければ奴は殺せない。殺さなければ、あれは人も物も無差別に破壊し続けるわよ。理由はわかってるわね』
「ああ」
『じゃあ行くわよ!』
イブは蒼い光になって消える。
俺は魔銃を出しいつものように敵を指差す。
「お前に相応しいソイルは決まった!」
「おお!召喚すんのか!」
ロイド達が嬉しそうにこちらを見る。
わくわくしてるといった感じだ。
「光さえも凍てつかせる、アイスグリーン」
一つ目のソイルをはじき入れる。
「無垢なる結晶、スノーホワイト」
二つ目が装填される。
「そして、幼き魂の鼓動、ベイビーブルー」
魔銃が起動する。
「灯れ、召喚獣……ベイビーシヴァ!」
敵に向けて引き金を引く。
大量の灰色の煙とともにソイルは打ち出され螺旋を描きながら一つになる。
一瞬の光の後にイヴが現われた。
両手を腰に当てて偉そうにしながらの再登場だ。
『私の力、見せてあげるわ!』
イヴはシヴァと同じように両手を掲げる。
冷気が集まる。
『凍りなさい!』
手を振り下ろすと冷気があたりに広がり海を凍らせる。
足場ができた上に敵の身動きが取れなくなった。
『私の力で奴らの結界はなくなったわ!これであんた達の攻撃が通るはずよ!』
クラトスがそ
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